予想外のラストを迎えると話題の「遊川作品」
意識不明から回復するか否かというレベルではなく、再就職活動をはじめとする日常生活が出来るまでにサクラが回復したことが描かれた第9回の予告動画は、多くの視聴者の予想よりも遥かに明るい展開であると言えよう。ただ、前述の「これで本当に最終回までの話の進みが読めなくなった」といったネット上の声の通り、ハッピーエンドがバッドエンドかは全く予断を許さない状況であり、ツイッター上には、「唯一の希望はサクラちゃんが目を覚ましたところ。最終回でバッドエンドはごめんだよ」といった声は多い。
ドラマのシナリオの結末を左右するのは、やはり、脚本家の采配。そこで、「同期のサクラ」を担当する脚本家の遊川和彦さんがこれまでに手掛けてきた作品を見ていくと、「ラストが予想外だった」との声が多かったということに気付く。
2017年に、やはり高畑充希さんが主演を務めた「過保護のカホコ」(日本テレビ系)では、主人公のカホコ(高畑さん)とハジメ(竹内涼真さん)はいったんは別れてしまうものの、その後、よりを戻し、大団円の最終回を迎えたことで話題に。また、2005年に放送された「女王の教室」では、主人公の教師(天海祐希さん)の冷徹な指導ぶりに視聴者からの批判が集まるも、最終回では指導の真意を理解した児童たちが感謝の念を示すなど、やはり、その「予想外ぶり」が話題になった。
また、2012年度後期のNHKの朝ドラ「純と愛」では、主人公・純(夏菜さん)の夫・愛(風間俊介さん)が脳腫瘍で昏睡状態のままラストを迎え、やはり大きな驚きをもって迎えられた作品となった。予断を許さない遊川さんが脚本を務める「同期のサクラ」だけに、その結末には、ほかのドラマの最終回に向けられる視線よりもさらに熱い視線が集まりそうだ。
(J-CASTニュ-ス編集部 坂下朋永)