アフガニスタンでの支援に取り組んでいる非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(事務局・福岡市)の現地代表・中村哲医師(73)が銃撃され、死亡したと日本時間2019年12月4日、メディア各社が報じた。
中村氏の訃報を受け、ツイッター上では日本語だけでなく、英語などでも追悼の声が寄せられる他、アラビア文字系(ペルシア文字系を含む)の文字で「なかむら」の音を表すハッシュタグ(写真参照)を付けて、哀悼や感謝の意を表するユーザーが相次いでいる。
「先生の意思が受け継がれて行きますように」「Sorry Japan」
NHKの報道(4日18時23分配信)によると、中村氏は日本時間の4日午後、東部ナンガルハル州を車で移動していた際、何者かに銃撃された。けがをして病院で手当てされたが、死亡が確認された。事件を受け、反政府武装勢力「タリバン」は声明を出し、関与を否定したという。
中村氏の訃報を受け、ツイッター上では、中東の地元関係者と見られる人たちからも、先に触れたような「なかむら」の音を表す、アラビア文字系文字のハッシュタグをつけた投稿が多数行われた。こうしたハッシュタグを日本語や英語のツイートにつける人も相次ぎ、
「争いが失くならないのは、全世界中の問題です。中村医師の死に心を痛めている人は何人でも連帯できると思います」
「先生の意思が受け継がれて行きますように」
「悲しい」
といった日本語のメッセージや、
「Sorry Japan」(編集部訳:日本ごめんなさい)
「We are very sorry dear, we are not deserving such a great human being and lover like you!」(編集部訳:とても申し訳ない、私たちはあなたのような偉大な人間、そして愛人には値しません)
といった英語による書き込みもみられた。
ほかにも、駐アフガニスタン独大使(認証バッジあり)やアフガニスタン現地の人を名乗るユーザーらからも、このハッシュタグをつけたメッセージが寄せられていた。