「補充券」「硬券」ともに全駅で現役
ところでこの特別補充券と硬券入場券は、実は相鉄全駅でも現役。硬券入場券は有人窓口で申し出れば購入できるものだった。JRや他の私鉄ではコスト削減で廃止が進んでいる硬券を全駅で残しているだけでも珍しいが、新駅でもわざわざ取り扱いを始めるのも稀少ではないだろうか。相鉄に12月3日に取材を行うと、硬券のセット発売は20年ぶりの新駅開業を記念してのことと答えた。補充券も既存の相鉄各駅にも緊急時などに備えて常備されているものだった。ただ、今回相鉄が直通線開業に合わせて公式ウェブサイトなどで発売告知を行い、駅の現場でも人出に備えて準備していたため、事前の予想以上に売れて盛り上がったようである。
硬券・特別補充券ともに常備の切符のため12月3日現在でも入手可能だが、硬券は数に限りがあり、特別補充券も駅係員の手書き発券のため1日に発行できる枚数には限りがあるとのことで、相鉄は可能であれば自動券売機やICカードを利用してほしいと取材に答えている。