2019年12月2日に放送された「メイドインジャパン!」(TBS系)の3時間スペシャルについて、視聴者の間で驚きの声が広がっている。
同番組は日本に在住、もしくは日本を訪れた外国人が、その滞在中に感銘を受けた日本ゆかりの品を本国に持ち帰る様子を放送することで知られる。2日は、「日本製品は世界の本場で通用するのか?」とのテーマで、パスタ、ビール、ヴァイオリン、ワイン、バウムクーヘンの5分野について「5番勝負」を実施。日本製の商品が各国本場の商品と遜色がないか否かを検証する様子が放送されたが、これについて、視聴者から「芸能人格付けチェックみたいだった」といった声が上がっているのだ。
日本と現地の製品を、地元民が比較するが...
番組ではパスタとヴァイオリンについてはイタリアで、ビールとバウムクーヘンについてはドイツで、ワインについてはフランスで、それぞれロケを敢行。1つの分野につき現地の人々を「審査員」として登場させ、どちらが日本製の製品と現地産の製品かを伏せたまま、どっちがより美味か(ヴァイオリンは音色が良いか)を比較させ、投票の結果、多数決で勝敗を決するという方法で対決を実施した。
その結果、どの分野においても日本製と現地産の評価は拮抗し、勝敗は僅差と言えるものに。このため、視聴者からは、「日本も健闘したけど惜しかったね!」といった声が相次いだが、その一方で、「お風呂から上がったら格付けチェックみたいな番組やってた」といった声も上がっていたのだ。
「芸能人格付けチェック」とは、正月特番や番組改編期のスペシャル番組として放送される人気シリーズで、登場する芸能人が、さまざまな商品や楽器などの「一流品」と「そうでないもの」の違いを見極めようとする番組。見極めが出来る芸能人は「一流芸能人」と呼ばれることになるが、出来ない芸能人は「二流芸能人」「三流芸能人」「映す価値なし」といった不名誉な称号を贈られてしまうことで知られる。
翻って2日の「メイドインジャパン!」だが、審査員は芸能人ではなく現地の人々だったものの、製品と製品の差を見極めるというテーマだったため、前述のような声が上がったようだ。
次回は元に戻る?それとも?
2日の放送を見た視聴者からは、「番組の内容変わりすぎ」といった、同番組の内容が普段に比べて大幅に変わってしまっているとの声も。
同番組は前述の通り、外国人が日本での滞在中に感銘を受けた日本ゆかりの品を本国に持ち帰る様子が放送されており、前回10月14日の放送では、来日15年目となるウクライナ人が、本国にいる介護が必要な母と、その面倒を見る父のため、日本の大工に工事を依頼し、現地に飛んだ大工が実家をバリアフリーなリフォームを行う様子が放送されており、これまでの番組のテーマに沿った内容だった。
しかし、2日の放送では「対決形式」とでも言える番組構成だっただけに、驚いてしまった視聴者が続出。また、次回以降の放送内容について、元に戻るのか、大幅に変わったままなのかを気にする声も上がっている。
(J-CASTニュ-ス編集部 坂下朋永)