「100兆円台まで表示は可能」「12ケタ(1000億円台)まで可能」...
前澤氏の動画には、使った銀行の看板や通帳の表紙も映っている。J-CASTニュースは12月2日、この銀行の広報担当部署に、前澤氏動画で指摘された通帳の金額表示について確認を求めた。すると、「カンマ(コンマ)」については、前澤氏の指摘通りで、「10億円単位まではカンマありで、100億円以上ではカンマなし(数字のみの表記)」とのことだった。
一方、金額欄での表記・表示可能な額については、前澤氏の推測(1兆円台まで)とは異なり、
「100兆円台まで表示は可能」
とのことだった。回答は以上2点のみだった。
では、もし表示可能な額を超える1000兆円台以上の入金があった場合はどうなるのか。同じ銀行のある関係者によると、想定される取引では「100兆円台」の表示で対応可能だと考えるが、仮に1000兆円台以上の表示が必要となる取引が発生すれば、口座の分割を勧めることになるのではないか、と推測していた。参考までに日本の国家予算をみてみると、2019年度の一般会計当初予算額は「過去最大の101兆4571億円」(日本経済新聞、19年3月27日)だ。この予算額も「表示は可能」だということになる。
ほかの大手銀行にも「記帳の際の最大表示額(桁)を質問した。ある銀行は「12ケタ(1000億円台)まで表示可能」と回答。別の大手銀行の関係者にも聞いてみたが、「取引で想定され得る金額は対応(編注:表示)可能」としつつ、具体的な額については、セキュリティ上の問題などもあり、「公開していないはずだ」と話していた。