「流行語大賞」悲喜こもごも 記者が見た2019年表彰式

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やくみつる「ややもすると、萎縮しそうな1年だったが...」

   表彰式が終わると、会場では立食パーティーとともに、各選考委員に対する「ぶら下がり会見」が行われた。J-CASTニュース編集部が参加したのは、某テレビ局のインタビュアーを中心とする、やくみつる氏に対する会見。「ONE TEAM」は当初から年間大賞の雰囲気があったとするやく氏は、ラグビー関連の言葉について、「ONE TEAM/4年に1度じゃない/にわかファン」といった複合方式での同時受賞が検討されていたことを明かしつつ、「ややもすると萎縮しそうな1年だったが、ラグビーのおかげで明るくなった」と講評を述べた。

   また、2019年は選考元である「現代用語の基礎知識」が大幅リニューアルされたが、そのことについての感想を記者が尋ねてみると、やく氏は、

「昨年までは辞書のような大きさだったが、近年は『辞書を引く』という行為自体が少なくなっている。一方、今年はページ数を大幅に減らしたとのことで、通し読みしやすくなったと思います。『1年を通覧する』という意味では良いのではないか」

と回答。また、もし改善点があるならば? との記者からの質問には、

「ニッチな言葉やコアな言葉が削られたようですね。ちなみに、私は先日、イラストを描くために『業務用シュレッダー』という言葉を調べる機会がありました。来年はコアな言葉も掲載できればより良くなるのではないか」

との考えを示した。

   また、会場内でJ-CASTニュース編集部は、昨年まで選考委員を務めた、「現代用語の基礎知識」元編集長の清水均氏に遭遇。今回の授賞式について感想を聞いてみると、清水氏は、招待客として会場入りするのはこれが初めてとしつつ、「観客として見るのもそれなりに面白いが、やはり、主催者側として会場に入ったほうが緊張感があってより楽しかった」と昨年までを回顧した。

   ぶら下がり会見や来客らの懇談が続く中、18時40分になると、会場内では授賞式終了のアナウンスが。照明が暗めになる中、来客らは続々と会場を後にしたのだった。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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