「流行語大賞」悲喜こもごも 記者が見た2019年表彰式

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   1年間の世相を反映した言葉に贈られる「2019ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が、2019年12月2日に東京・帝国ホテルで開催され、年間大賞には「ONE TEAM」が選出された。

   同賞は1984年に第1回を実施し、以降、毎年12月初旬に発表、及び表彰を行っており、今年が第36回。単語やフレーズの選出元は「現代用語の基礎知識」(自由国民社)で、今年は同書がページ数を削減するなど大幅なリニューアルが行われたことが話題を集めた。また、選出は東京大学名誉教授の姜尚中氏、国語学者で杏林大学教授の金田一秀穂氏、作家の辛酸なめ子氏、歌人の俵万智氏、女優の室井滋氏、漫画家のやくみつる氏、「現代用語の基礎知識」編集長の大塚陽子氏による同賞の選考委員会が行った。

  • 2019年も「流行語大賞」が発表された
    2019年も「流行語大賞」が発表された
  • 2019年も「流行語大賞」が発表された

時折、ハプニングが起こるも...

   事前に発表されていた候補語30語の中から「トップテン」に選ばれたのは、「計画運休」「軽減税率」「スマイリングシンデレラ/しぶこ」「タピる」「#KuToo」「○○ペイ」「免許返納」「闇営業」「令和」「ONE TEAM」。また、2019年は2年ぶりに選考委員特別賞が設けられ、イチロー選手(当時)が3月21日の引退会見で発した「後悔などあろうはずがありません」が選出された。

   会場では例年通り、受賞者が登壇してスピーチを行い、記念品の盾を選考委員から授与されるという方式で進行。16時40分に始まった授賞式では、司会者の宮本隆治アナウンサーが登壇し、選考委員を紹介。そして、16時55分にはいよいよトップテンの発表が始まった。

   授賞式は基本的に滞りなく進行したが、時折、ハプニングとでもいえる事態が発生。2番目に発表された「軽減税率」を受賞した、スーパーマーケットを運営するアキダイ(東京都練馬区)代表取締役社長の秋葉弘道氏は、税率変化への対応のために多くの苦労があり、「軽減税率」という言葉に対してはネガティブな思いがあったしつつ、「今日の受賞でポジティブな印象の言葉に変わりました」とニッコリ。その後も言葉を続けようとしたが、スピーチの内容を緊張のあまりド忘れしてしまったのか、しばし絶句したのちスマホを見返すワンシーンもあったが、「庶民に関連した言葉が選出されて良かった。流行語大賞が夢を与えてくれた。ありがとうございました」とスピーチを締めくくった。

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