立教大シンポ、「胎内記憶」研究医師が登壇取りやめ 広報「講師のご都合としか聞いておらず...」

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「講師のご都合としか聞いていない」

   池川氏は自著『胎内記憶でわかった子どももママも幸せになる子育て 「もって生まれた才能」の伸ばし方』(誠文堂新光社・2016年)で、母親の妊娠・出産・育児に関する悩みを、2~5歳の子どもの約3割がもっているという「胎内記憶」の観点から解決を試みている。その内容は、不安を抱える母親の読者から「安心できた」と評価を得ている。

   一方、同著にある「『どんなお母さんでも、ぼくたちは大好きだよ。生まれてきて良かった。お母さん、産んでくれてありがとう』 どんなひどい虐待を受けた子どもでも、そう思っています」などの記述は物議も醸している。立教大のシンポジウム登壇が明らかになった11月26日ごろから、インターネット上では「マジか立教大学。胎内記憶の池川明医師を登壇させるの?」など疑問の声もあがっていた。

   立教大の広報課は11月28日のJ-CASTニュースの取材に、「さまざまなご意見があることも踏まえ、学内で担当部局などに内容を確認している」と答えていた。今回の発表後、12月2日の取材に対しては、「講師の変更」が池川氏の出演取り止めを指すとした上で、決定の経緯については「講師のご都合としか聞いておらず、詳しい理由はこちらで把握していない」とした。

   同シンポジウムを主催するウエルネス研究所所員でコミュニティ福祉学部教授の濁川(にごりかわ)孝志氏は2日、池川氏の出演取り止めの詳細な理由について「色々な事情を考慮し、最終的にそう判断しました」と話した。シンポジウム自体は予定どおりの日付・場所で開催する。中止としなかったのは「時期が迫っていることもあり、また中止にする理由も見当たらない」とした。池川氏に代わる講師を呼ぶ予定はないという。

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