「問題児」ネリ、WBA世界ランキングから除外 他団体も追随の可能性が

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   ボクシングのWBAの最新世界ランキングが2019年12月2日までに更新され、元WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(24)=メキシコ=がバンタム級のランキングから除外された。また、11月7日に井上尚弥(26)=大橋=と対戦して判定負けを喫した元WBAバンタム級スーパー王者ノニト・ドネア(37)=フィリピン=は、世界バンタム級5位にランクされた。

   ネリは2019年10月31日更新のランキングではWBAバンタム級の5位にランクされていたが、最新ランキングでは世界王座挑戦権を有する15位以内から除外された。ネリは11月23日に予定されていた元IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(27)=プエルトリコ=戦の前日計量で、体重超過の失態を犯し、再計量に臨むことなく試合は中止となった。

   ネリVSロドリゲス戦は、WBC世界バンタム級挑戦者決定戦と銘打たれていたもので、ネリの体重超過により中止となった事態を受け、WBCのマウリシオ・スライマン会長は、ネリが今後、バンタム級のリングに上がることは不可能と判断。最新の世界ランキングでWBCのバンタム級ランキングからネリを除外することを明言していた。

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海外メディアからは「永久追放」の声も

   今回のネリの体重超過は、2018年3月の山中慎介氏との対戦以来、2度目ということもあり、世界的な批判を受けていた。また、再計量を「拒否」して金銭交渉で試合を成立させようとした陣営の姿勢にも批判が集まっており、海外のメディアから「永久追放」の声も上がっていた。

   WBCに先立ってWBAがネリをランキングから外した。現在ネリはWBO、IBFでは世界ランク入りしていないものの、両団体が今後、WBAに追随する形でネリの世界ランク入りを見合わせる可能性は高い。体重超過の処分について現段階でWBCが明確な方針を打ち出していないことから、ネリの今後については不透明である。ただ、世界の主要団体がネリを世界ランキングから除外すれば、必然的に世界戦のチャンスは消滅し、ネリを起用しようというプロモーターも減っていくとみられる。

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