NPB経験者はアドバンテージに
両投手の今シーズンの年俸をみてみると、スアレスが8000万円、ボルシンガーが1億8500万円(金額はそれぞれ推定)となっている。スアレスは右肘の回復具合が気になるものの、年俸が今シーズンのものより低ければ買い手が付く可能性も。一方のボルシンガーは1年目の成績によって2年目の今シーズンは9500万円(金額は推定)の大幅アップとなったが、こちらは交渉次第となるだろう。
在京球団の関係者は「外国人の補強に関しては常にリスクが伴う。投手では、日本の公式球に対応できない選手もいるし、環境に戸惑う選手もいる。これらを考慮すれば、日本のチームで経験を積んだ選手はある程度計算ができ、大きなアドバンテージとなる。新たに海外から獲得するよりもリスクが低く、年俸の折り合いが付けば獲得に動く球団はあると思います」と指摘する。
今オフの国内の外国人移籍市場では、ヤクルトを退団したウラディミール・バレンティン外野手(35)のソフトバンク入りが濃厚となっている。バレンティンは守備面で不安を残すが、ソフトバンクはバレンティンの日本球界での実績を評価し、高額年俸ながらも獲得に動く模様だ。国内球団を退団した外国人の去就が注目され、ストーブリーグがにわかに盛り上がってきた。