モバイルゲーム開発会社Supercellが展開するリアルタイム対戦型モバイルゲーム「クラッシュ・ロワイヤル(以下、クラロワ)」の世界規模でのリーグ戦「クラロワリーグ」世界一決定戦が2019年12月7日(日本時間8日)にロサンゼルスで開催される。
それに先立ち、「クラロワリーグ」のキーマンであるSupercell eスポーツ アジア担当の殿村博氏にインタビューする機会を得たので、「クラロワリーグ アジア 2019」や今後の「クラロワ」について様々な話を聞いた。(聞き手・構成:eスポーツライター 早川清一朗)
日本国内の視聴数は去年の1.5倍に伸びた
――2年目の開催となった「クラロワリーグ アジア 2019」が終わりました。
個人的には良いシーズンになったと思います。今年度のリーグ戦は基本的にソウルで行ったのと、スタッフも2年目を迎えてリーグの運営はお任せできたので、Supercellは良い意味で傍観者としてリーグを外側から見て直したいところを直せました。
とにかくリーグ発足1年目の昨年は、リーグを立ち上げて運営するところに皆が重きを置いていました。全速力で脇目も降らずに突っ走っていたので、関係者の方にもとても迷惑をかけてしまいましたが、理解のあるパートナーたちに本当に助けられました。
――1年目に5つあった地域数を3つに減らした影響はあったのでしょうか?
始めはネガティブな反応があるかもしれないと思っていましたが、地域をまとめたおかげで選手の競争率が高くなり、1年目より熱いハイレベルな試合が展開されたので、ファンにも楽しんでいただけたと思います。
元々Supercellはグローバルな世界全体で長い間楽しんでもらえるゲームを作る社内方針のもとゲームを制作していて、幸いなことに多数の地域で遊んでいただいています。うちの会社は小さなチームで物事をなるべく集中してやろうというというカルチャーがあるので、より支持を得られている地域に集中していきました。基本的には成功だと考えております。
――昨年は日本でも開催していたリーグ戦を、今年はすべて韓国で開催しました。日本国内のファンからの反応はいかがでしたか?
最初に韓国だけで「クラロワリーグ アジア 2019」を開催すると決めたときにはお客様にどう思われるのかすごく不安でした。それでも数字はかなり伸びてくれて、視聴数は大体1.5倍くらいになりました。ただ数字自体はどの地域でも伸びていて、初年度が悪かった地域の中には2倍以上伸びたところもあります。