ライブのスマホ撮影、OK?NG? ハロプロ「試験的解禁」にファンは...

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「卒コン」を台無しにしないで、と危惧も

   ハロプロの撮影解禁もこのような傾向に沿ったものと思われるが、ファンの方は賛同一辺倒ではなく戸惑い気味だ。というのは、対象公演の中にファンにとって大切な「卒コン(卒業コンサート)」が含まれているためだ。12月10日のアンジュルムの豊洲PIT公演は中西香菜さんの卒業公演にあたり、カントリー・ガールズは12月26日の公演をもってグループの活動休止が発表されている。ゆえに

「なぜ卒コンまでも解禁するのか?」
「卒業コンサートセレモニーでシャッター音が響くとかなり興ざめになります」
「思い出が雑音に紛れちゃう悲しさ想像できんのか」
「推しの卒コンで『試験的に...』なんて言われるのは嫌」

など、ライブの雰囲気を台無しにされたくないというファンの意見も多い。最後のステージを思い出として焼き付けたいファンは、スマホで視界が隠されたり、シャッター音に雰囲気が乱されたりするのを危惧している様子だ。

   前出の浜崎さんのステージを観たことがあるJ-CASTニュース記者によれば、観客の多くがスマホなどで写真を撮っていたものの、シャッター音はアッパーな曲が多かったせいもあり、演奏にかき消されてほとんど気にならなかった、と語っている。ハロプロ側も解禁したとはいえ、静かな曲での撮影や腕を高く上げての撮影行為など、演出や周囲の観客の迷惑になる行為は控えるよう呼び掛けている。

   ハロプロの12月の公演での解禁はあくまで試験的なもので、「撮影許可の経過・動向を見つつ、公演に混乱をきたすようであれば、2020年の撮影の実施を見送る場合もあります。ひとまず年内のトライアルとさせていただきます」とも告知している。前出のイコラブや浜崎さんのケースも含め、撮影を認めるかどうかのルールはファンの良識と、運営と観客の信頼関係により形成されて行く。ハロプロではどのようなルール・マナーになるか、今後会場などでファンが見せる態度に左右されるだろう。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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