国鉄民営化などの実績を残した中曽根康弘元首相が死去したと、2019年11月29日、自民党本部が発表した。101歳だった。
訃報を受け、ネット上では、人気アニメ「キン肉マン」の映画に「中曽根元首相らしき」キャラクターが出ていたシーンの画像や指摘の声が複数投稿され、話題となっている。
「アラフィフ世代には子供の頃の総理大臣のイメージはこの方」
J-CASTニュースで実際に確認すると、確かに1984年7月に公開された映画「キン肉マン」で、このキャラクターが登場するのが確認できる。
映画では、「キン肉マンランド」の建設寄付金募集に、中曽根氏に容姿がよく似た「総理大臣」が黒塗りの車から現れる。総理大臣は「やあキン肉マン。遅れてしまって、すまんすまん」「今度総裁選で選ばれたら」などと語る。キン肉マンが「あなたは?」と尋ねると、二階堂マリから「総理大臣よ」と教えられる。
キン肉マンは「いや、遠路はるばるどうもどうも」とねぎらう。総理大臣から「キン肉マン君、これを」と寄付金を渡されると、キン肉マンは「ありがとう、草履(ぞうり)大臣」と答える。続けてマリさんが「草履じゃなくて、総理大臣よ」とツッコミを入れ、キン肉マンが「アイム、ソーリー」と返し、総理大臣がこける――。一連のシーンは、このような展開だ。
中曽根氏は、5年にわたる政権を維持。映画が公開された1984年は、第2次中曽根内閣(1983年12月27日成立)の時期だった。
ツイッター上では、同映画に出演する「総理大臣」がキン肉マンに寄付金を渡そうとするシーンの画像が出回っており、
「キン肉マンの日(金曜・29日)に中曽根元首相の訃報。よく出演していたよね」
「そういやアニメ版キン肉マンに中曽根総理らしき人が居たなぁ」
「キン肉マンにも登場してた中曽根さん。アラフィフ世代には子供の頃の総理大臣のイメージはこの方でしたよね」
などの反応が寄せられていた。
ちなみに、中曽根氏によく容姿が似ているキャラクターは、別のアニメ映画にも出ているのが確認できる。「ゲゲゲの鬼太郎 激突!!異次元妖怪の大反乱」(1986年)では、「総理」と呼ばれる人物が「GNP(国民総生産)1パーセント枠を守って、自衛隊を維持してきた甲斐があったぞ」などと発言する場面が確認できる。