立教大シンポに「胎内記憶」医師登壇 ネット賛否も...主催側は「スピリチュアリティ」議論の意義を強調

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主催者「教育機関だからこそ、意味を問うた方がいい」

   同シンポジウムを主催する立教大のウエルネス研究所所員でコミュニティ福祉学部教授の濁川(にごりかわ)孝志氏は、取材にその趣旨を話す。

「現代社会においてスピリチュアリティという概念が重要であることを皆さんで話し合いたいというのが趣旨です。スピリチュアリティ、霊性は誤解されている側面もあります。現代は蓄財できる物質・金銭の価値が非常に高く、それはもちろん大切ですが、少しバランスが悪い。もう少し精神的に豊かにしていかないと解決できない問題があるのではないか、という視点で講師の方々にお話しいただきます」

   教育機関である大学で、先の「虐待」に関する記述をしている池川氏を講師として招くことに、懐疑的な声があることに対しては、次のようにシンポジウムの意義を述べる。

「そういう(編注・虐待を体験するというプログラムをもっている)子どもがいると言っているのではなく、そう証言する子どもがいるということです。これに池川先生が意味付けをしています。もちろん虐待を肯定するようなことは問題ですが、池川先生は当然ながら虐待を勧めているわけでは無く、そのような悲しい現実が起こる意味を問おうとしているわけです。

むしろ教育機関である大学だからこそ、意味を問うた方がいいと思っています。『虐待なんてことが起きるのはなぜなんだろう』と。こうした場で色々な方の意見を聞きながら議論するのは、重要なことだと思います」(濁川氏)

   池川氏が唱える考え方には「素晴らしいと思います」とし、「全ての人に対していろんな意見があります。賛同する人も反対する人もいるのは、価値観の多様性という点でもいいことだと思います」と話した。シンポジウムでの講演内容については、テーマ・概要を各講師に伝え、具体的な内容は任せているという。

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

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