東京五輪で「時給1600円」派遣募集 ボランティアとどこが違う?組織委に聞くと...

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「役割を自主的にやっており、不公平ということはない」

   ツイッター上では、こうした求人広告についてボランティアから「同じ仕事なのになぜ?」との声も出ているとの投稿が紹介され、反響を集めた。3万件ぐらいリツイートされ、様々な意見が寄せられている。

   「無償ボランティアと有給バイトが一緒に働くのか」「ボランティアなんてバカみたいじゃないですか」といった疑問や批判が寄せられる一方、「あるべき形になった」「最初から対価を払ってれば良かったものを」との声もあった。

   しかし、派遣などの仕事は、ボランティアがする作業とは責任の異なる別の仕事ではないかと冷静に見る向きもあり、ボランティアの統括をするのではといった見方も出ていた。

   大会組織委の広報担当者は11月27日、ヤマト案件については、大会スタッフではなく、ボランティアも同じ作業をしないとし、パソナ案件については、大会スタッフとして職員やボランティアと一緒に仕事をするとJ-CASTニュースの取材に説明した。

   ボランティアは、大会期間中に業務のサポートを行い、日数や時間も本人の自由意思で決められると言う。これに対し、パソナの派遣スタッフは、所定の勤務条件で働く労務だとし、働く日数や時間も違うと説明した。

   しかし、「大会運営に関わる役割は一緒です」として、ボランティアと派遣スタッフの作業が重なっていることを認めた。派遣スタッフは、ボランティアの統括もしないという。

   不公平ではないのかとの指摘については、「ボランティアの方は、役割を自主的にやっておられますので、そうしたことはないですね。すごく意欲的に、一生に一度のことだとポジティブに研修に臨んでおられます」と否定した。

   職員やボランティア以外のスタッフはパソナだけだとし、その理由として、人材派遣会社のオフィシャルパートナーは他にないことを挙げた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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