福岡市を拠点にするアイドルグループ、HKT48は2019年11月26日に同市中央区の西鉄ホールで8周年記念特別公演を開いた。アンコールを含めると、HKT48が行う劇場公演としては最も多い43曲を2時間半ほどかけて披露した。
初ステージに臨む心境を表現したAKB48の楽曲「初日」(08年)では、1期生がデビュー時を思い出して涙を見せる一幕も。終盤に誕生日を祝うAKBの定番ソング「涙サプライズ!」(09年)を1期生が歌った際は、村重杏奈さん(21)がバースデーケーキのかぶり物を着て登場。HKT48の「誕生日」を盛り上げた。
「皆さんが笑顔で帰ってくれるのが、私はすごくうれしくて...」
HKTは11年11月26日に初日公演を行い、12年に今で言うところの「文春砲」の影響で指原莉乃さん(27)がAKB48から移籍し、グループの顔として活躍してきた。その指原さんも19年4月に卒業し、主力メンバーの一角を占める宮脇咲良さん(21)と矢吹奈子さん(18)が、日韓合同ユニットIZ*ONE(アイズワン)の活動に専念するためにグループを離れている。
一方で、7月から10月にかけて、約4年半ぶりに九州7県を回るコンサートツアーを行ったほか、11月には博多座(福岡市博多区)で「博多座開場20周年記念 AKB48グループ特別公演」が行われ、AKB48グループ総監督の向井地美音さん(21)ら主要メンバーが全国から集結。HKTメンバーにとっても活躍の場が増えた1年でもあった。
こういった状況を、「チームH」キャプテンの松岡菜摘さん(23)は、
「さっしー(指原さん)がいなくなって、咲良や奈子もいない状態で不安な状況が続いたんですけど、最近はツアーだったり博多座もそうですけど、この8周年(記念公演)を通じて皆さんが笑顔で帰ってくれるのが、私はすごくうれしくて...」
などと振り返り、次の1年に向けた意気込みを語った。
「いつまでも皆さんが楽しくて自分たちも楽しい、そういう素敵なグループでいられるよう、9年目もみんなで走っていきたい」