女優の橋本環奈さん(20)が2019年11月25日にツイッターで公開した写真が話題だ。
「本日も着物なり。画像反転しております。お正月ver.のCM楽しみにお待ち下さいませ~」とご機嫌なツイートと一緒にアップされたのは、着物姿の橋本さんを写した自撮り写真。枚数は2枚で、どちらも真っ赤な着物に羽子板を持った橋本さんが写っている。
本来の写り方に戻した上でリプライするファンも
年始放送開始のCM撮影の際のオフショットを公開した橋本さんだが、そのツイートには、「画像反転しております」との但し書きらしき1文があり、どうやらこれは橋本さんが、自身が写真の左右反転に気付いた上で写真をアップしているということをアピールしたいがゆえの1文ようだ。というのは、橋本さんがアップした写真に対しては、「和服は反転しちゃダメ」といった左右反転を心配するリプライが相次いでいるからだ。
和服の作法としては、「右前」で着るのが男女共に正解。右前とは着物の右側が左側よりも内側になる着方だ。なお、これの逆である「左前」は死に装束の着方であり、縁起が悪いとされている。橋本さんは自身の写真について左右反転を指摘しているため、実際には問題なく右前で着ていたことになるが、やはり、左前に写ってしまっていることを良しとしないファンは多いようで、「反転させときました」と、写真を左右反転させて本来の写り方に戻した上で橋本さんにリプライするファンもいるほどだ。
なお、橋本さんは21日にアップした別の着物写真でも左右反転をファンから指摘されており、このためか、25日のツイートには「画像反転しております」の1文を入れていたようだ。
J-CASTニュ-ス編集部も「反転」現象を確認
その左右反転写真だが、近年は減ったものの2012年頃には一部スマホで、インカメラで撮影した際に発生してしまうとしてユーザーの間で話題に。また2013年11月にはタレントの紗栄子さんがブログにアップした自身の画像が左前になっているとの指摘を受け、紗栄子さんが「私の着物姿...インカメラで撮っているから反転していたんだけど、紛らわしかったみたいですね」と説明する事態となった。同年頃の年末には芸能人のSNSに正月番組の収録の際に撮影されたとみられる着物姿が投稿され、それらにファンから、「左前になっている!」との声が上がる事例が散見された。
その後、そのような事態は減ったが、2019年8月には歌手の平原綾香さんがツイッターにアップした写真が左前になっていると話題になり、平原さんが「自撮りしたから着物のえりが左前(左えりが下の状態)になってしまっていました!」と、画像の削除と再アップを報告するなど、近年になっても散見されているのも事実。発生原因は多くの場合、一部の自撮りアプリを使った上でスマホのインカメラで撮影した際に起こるとされ、J-CASTニュ-ス編集部で確認してみたところ、2019年夏モデルのandroid携帯で左右反転が確認できた。
通常であればたいして問題とはならない写真の左右反転だが、着物を着るとなると話は別。スマホという現代文明の産物と、着物という伝統文化の融合を楽しむ際には、反転した写真を元に戻すというひと手間をかける必要がありそうだ。
(J-CASTニュ-ス編集部 坂下朋永)