入管「個別の事例には答えられない」
11月26日に福岡入国管理局にこの事件について取材を行うと、福岡入管総務課の担当者は23日に一部の被爆者へ長時間入国審査を行ったことを認めた。一方、被爆者のグループの中でも一部のメンバーだけが長時間審査を受けた理由等については「個別の事例には答えられない」と回答を避けながらも、「観光目的の入国であっても、日本国内での滞在内容によっては口頭で詳細に話を聞くことはあり得るので、今回はそのケースに該当したと考えられます」と答えた。入管本庁に電話で指示を仰いでいた件については「上の部局の指示を仰ぎ、また情報共有のために本庁と連絡をとるケースもあり得るもので、今回は東京と連絡を取る必要があったとみられます」と答えている。
本件は韓国国内でも、キリスト教系のニュースを配信している「カトリックニュース・ライト・ヒア」というウェブメディアにより11月25日に報道されていた。記事によれば、当該の被爆者グループは日本カトリック長崎教区によりミサに招待されていた。 同記事ではまた、一部の被爆者だけが足止めされたのは過去の訪日時に入管の「ブラックリスト」に記録されていたせいではないか、と憶測している箇所もあったが、J-CASTニュースの取材の限りでは入国審査の際にどのような質問がなされたかや、「ブラックリスト」の有無については入管からの回答は得られていない。