巨人・陽岱鋼外野手(32)が2019年11月26日、球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持となる3億円でサインした。
フリーエージェント(FA)で日ハムから移籍し、5年契約の3年目となった今シーズンは、110試合に出場して打率.274、21打点4本塁打の成績だった。
5番ライトで開幕スタメンも...
陽は2016年オフにFAで巨人に移籍。複数球団の争奪戦の末、巨人が5年総額15億円(金額は推定)の契約で獲得に成功した。巨人に移籍してからの陽の成績を振り返ってみると、1、2年目はともに87試合に出場し、打率は1年目が.264、2年目は.245だった。本塁打は昨年の10本が最高で、今年は半分以下の4本塁打にとどまった。
試合数こそ3年目にして最多となるが、打席数でみると年を追うごとに減少している。1年目が381、2年目は276、そして今年は231だった。今シーズンは「5番ライト」で開幕スタメンを勝ち取ったものの、亀井善行外野手(37)とレギュラーを争うなか、代打、守備固めでの起用が多く、「悔しいシーズン」と振り返っている。
同じくFA組で現状維持の3億円(金額は推定)でサインしたのが楽天・岸孝之投手(34)だ。西武からFAで移籍し、4年契約の3年目となった今シーズンは、開幕投手を務めるなど首脳陣からの期待は大きかった。だが、開幕戦で左太ももの裏に違和感を覚え途中降板すると、その後、回復が大幅に遅れ4月は一度もマウンドに上がることなく、今シーズンの登板は15試合にとどまり3勝5敗、防御率3.56に終わった。
岸、増井は昨年を下回る結果に
西武時代の10年間で7度、2ケタ勝利を記録し、楽天に移籍してからも先発の柱としてチームに貢献。1年目は8勝、2年目となった昨年は11勝をマークし防御率2.72で最優秀防御率のタイトルを獲得。ただ、今年に限っていえば、13年のプロキャリアで最少の登板数となり、勝ち星も過去最少。4年契約の最終年となる来シーズンに巻き返しを図る。
日ハムからFAでオリックスに移籍した増井浩俊投手(35)も現状維持の3億円(金額は推定)でサインした。4年契約の2年目となった今シーズンは開幕から調子が上がらず、シーズン途中からは中継ぎに回った。53試合に登板し防御率4.83、1勝4敗18セーブ14ホールドと、昨年の防御率2.49、2勝5敗35セーブ9ホールドに及ばなかった。
くしくも陽、岸、増井の3人はこの日、球団と契約更改交渉に臨み、それぞれ年俸3億円(金額は推定)でサインした。来シーズンが契約最終年となる岸、そして契約を2年残す陽と増井。今シーズン、不本意に終わった3選手の来シーズンは...。