巨人・大塚淳弘球団副代表編成担当(60)の発言が波紋を広げている。
大塚球団副代表は2019年11月25日、中日ジョエリー・ロドリゲス投手(28)と阪神ピアース・ジョンソン投手(28)の去就について言及した。スポーツ各紙が26日、一斉に報じた。報道によると、大塚球団副代表がロドリゲス、ジョンソンともにMLBに行く可能性に触れたという。この発言にプロ野球関係者をはじめとし、ネット上の野球ファンから批判が殺到している。
中日、阪神は困惑していると...
大塚球団副代表の発言は、中日、阪神の球団関係者らにも衝撃を与えたようだ。在阪球団の関係者は「交渉が最終局面を迎えているこの時期に、まさかライバル球団から自分の球団の選手の情報が洩れるとは思ってもないでしょう。ただでさえ外国人選手の交渉は難しいもの。たとえ巨人が情報をつかんでいたとしても、メディアの前で発言するのはマナー違反。中日と阪神は困惑していると思いますよ」と指摘する。
ロドリゲス、ジョンソンともに11月までそれぞれの球団に独占交渉権があり、残留交渉を続けてきた。ロドリゲスは当初からMLBの複数球団が興味を示しており、国内の複数球団もその去就に注目していた。一方のジョンソンに関しては阪神が残留に向けて粘り強く交渉を行ってきた。日本野球機構(NPB)に提出する保留者名簿の期限が今月末に迫っているなか、独占交渉権をもたない他球団が外国人選手の去就に言及するのは異例のことだ。
ネット上では大塚副代表の発言についてプロ野球ファンは不信感を露わにし、G党からも批判の声が上がっている。
「Gファンからも謝罪します」
「これはリップサービスでは済まない。Gファンからも謝罪します」
「自らタンパリングを告白しているようなもの」
「球団を代表するような立場にありながら、無責任すぎる。謝罪すべき」
「少なくともこれは『紳士』のする行為ではない」
今オフの巨人は、FA補強に失敗し、山口俊投手(32)がポスティングシステムを利用してMLB挑戦を表明していることから外国人選手の補強に注力している。補強の第一弾としてナショナルズからFAとなったヘラルド・パーラ外野手(32)を獲得。今後は、あと3人の外国人選手を補強する見通しで、野手の補強と並行して先発、中継ぎを含めた投手力強化を行っていく。
球団フロントの「勇み足」がプロ野球ファンの不興を買った巨人。リーグ連覇へ向けて若手の育成、外国人補強など課題は山積しており、ストーブリーグの動向に注目が集まる。