プロ野球のセ・パ両リーグのベストナインが2019年11月25日、発表された。5年ぶりにセ・リーグを制した巨人からは山口俊投手(32)、坂本勇人内野手(30)、丸佳浩外野手(30)の3人が選ばれ、パ・リーグでは連覇を果たした西武から最多となる5人の選手が選出された。ベストナインに選出された選手は、26日に行われる「NPBアワーズ」で表彰される。
シーズンオフ恒例となっているベストナインの発表を楽しみにしているプロ野球ファンは多いだろう。ベストナインは、全国の新聞、通信、放送各社に所属し、プロ野球取材経験5年以上の記者投票によって選出される。今年の有効投票数は、セが297票、パが253票となっており、セ・リーグでは遊撃手部門で坂本が獲得した294票が最多となった。
そのシーズンに活躍した最高の選手を選出する賞だけに、受賞者はセ・パ両リーグを代表する選手が顔を揃えた。ただその一方で、プロ野球ファンが首をかしげるような選手に票が投じられ、ネット上では投票のあり方を問う声もみられる。
4勝8ホールドなのに...
セ・リーグの投手部門では、山口が最多の274票を獲得し、これにDeNA今永昇太、中日・大野雄大の10票が続く。さらにその下を見てみると、巨人の大竹、阪神ピアース・ジョンソン、広島クリス・ジョンソンが1票を獲得。今シーズン、4勝8ホールドの大竹に票が投じられた事実に首をかしげるファンもおり、大竹以外にも少数ながら票を獲得した選手に対して疑問視するファンもいる。
同じく記者による投票によって選出されるゴールデングラブ賞においても、今回と同様の声が上がっていた。同賞もまた、5年以上の取材経験を持つ各メディアの記者による投票が行われ、10月31日に守備のベストナインが選出された。今年の投票では、ドーピング違反で6カ月の出場停止処分を受けた広島のサビエル・バティスタ(27)に1票が投じられ、波紋を広げた。
プロ野球のゴールデングラブ、ベストナインは歴史ある賞で、受賞する選手にとっては大きな勲章となる。今年のゴールデングラブ賞におけるバティスタへの投票で、ファンの失望の声は多く、これがまた繰り返されることになった。