処分解除の比嘉はバンタム級7位にランクイン
復帰戦に勝利してシルバー王座を獲得したネリは、WBCが発表した11月の最新ランキングで早速世界4位にランクインした。当初、同級の暫定王座決定戦出場を決めていた井上拓真(23)=大橋=が世界4位にランクしていたが、ネリが割り込むようにしてランクインしたため井上は5位に後退。シルバー王座を獲得したとはいえ、わずか1試合でいきなり4位にランクされた。
ボクシングの世界ランキングに関しては、各団体によってそれぞれ一定の規定、方針が存在するとみられるが、一方で不透明な部分があることも否めないだろう。WBCの最新ランキングには、元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(24)=白井・具志堅スポーツ=がバンタム級7位にランクインしている。比嘉は昨年4月の世界戦で体重超過により王座をはく奪されライセンスの無期限停止処分を受けた。今年10月に処分が解除されたものの、バンタム級での実績がないまま世界ランク入りした。
2度にわたり体重超過の「失態」を犯したネリは、バンタム級にとどまるのは不可能とみられ、スーパーバンタム級もしくはフェザー級への転級が見込まれる。世界戦でないとはいえ、それに準ずる試合がキャンセルとなり、しかも2度目の体重超過ということもあり、前回同様の処分を科される可能性が考えられる。ただ前述したように、6カ月程度の資格停止処分では大きな意味を持たず、ランキング作成の曖昧さを指摘するファンは多い。WBCには毅然とした対応が求められる。