多目的トイレで、子どもがドアの「開」ボタンに手を伸ばしている写真が2019年10月下旬、ツイッターに投稿され、ネット上で注目を集めた。
このユーザーは、多目的トイレのドアが「3回くらい開きました」という投稿もしていた。J-CASTニュースでは、投稿者や識者に話を聞き、トイレの設計をめぐる課題を見つめた。
投稿者「構造を見た瞬間リスキーだなと思いました」
話題のツイートを投稿したユーザーは、IT企業に勤務する東京都内の30代男性。男性によると、娘(1歳)のおむつを交換している際、娘が「開」ボタンを押してしまったという。男性は取材に対し、
「構造を見た瞬間リスキーだなと思いました。そのときはたまたま夫婦ふたりいたので、おむつを交換する係と、(ドアを)開けるのを防ぐ係に分かれていたのですが、それでも隙をついて押されてしまいました。二人は用を足していたわけではない(そもそも交換中に台を離れることはできない)のですごく困ったというレベルではないですが、外に目隠しもない構造だったので、急に開いてやや恥ずかしい思いはしました」
と当時の心境などを明かした。
一方、男性は、「当時の事情を知りたい気持ちは若干ある」としつつも、「いますぐ対策してほしいとか、糾弾するような気持ちは微塵もありません」とことわった。「個別の施設から『ご迷惑をおかけするなら撤去します』とか『設置時の基準を厳しくします』といった回答を得ることは望んでいません。一利用者として、設計はクソでもないよりはあったほうが百倍マシだからです」。
また、男性は次のように主張した。
「提供される側もいろいろと制約があるなかで対策してくださっているでしょうから、それについては感謝しかありません。今後新しくできる多目的トイレについては、赤ちゃんだけでなくオストメイトなど多様なニーズにこたえたものがもっと増えると良いなと思っています」