「ニセ医療」情報の拡散防止、プラットフォーマー各社の対策進む ツイッター、note、はてなも

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はてなブログではガイドライン改定

   はてな(本社:京都市)が運営する「はてなブログ」では10月8日、ガイドラインを改訂し、次の項目を加えた。

「危険性のある情報発信への対応 特に、健康、医療、食の安全や公衆衛生などの領域で、標準的な医療情報を否定するような見解や独自の見解が掲載されており、人身に危険が及ぶ可能性がある場合、読者に対する注意喚起と中立的な情報源や適切な相談窓口の案内をはてなにより挿入することがあります。挿入された情報をCSS(編注:ウェブページの見た目などを指定する言語)などで非表示にすることは禁止します」

   はてな広報は、ガイドライン改定の理由を「すでに数年前から社会的にインターネット上の健康・医療情報に関して信憑性が問題視されている状況があり、今後、多様なユーザー様が安全にサービスをご利用いただくために対策が必要であるとの判断になりました。また、運営企業の社会的責任を果たすという意味において、ユーザー様にも受け入れられるであろうとも考えました」と明かす。

   実際の注意喚起では「本ブログには医療や健康、食の安全などについて、現在の標準的な医療情報とは異なる可能性の高い見解が記載されています。健康や人命に重篤な影響が出る恐れもありますので、十分に注意をして情報をご利用ください」と明記しており、NPO法人「日本インターネット医療協議会(JIMA)」が作成した「インターネット上の医療情報の利用の手引き」のリンクも併記されている。

   なお、注意喚起の掲載判断は「公開することで悪用される可能性があるためお答えできません」としつつ、「NGワード指定などの機械的で画一的な基準だけでは『警告が表示されるべきでない適切な指摘が書かれたブログ』にも表示される恐れがあることから不十分だと考えており、複数の基準と社内協議により慎重に判断しています」と答えた。

「(今後は)対象サービスの拡大など、利用状況によりアップデートしていく方針です。その他にも情報の信頼性を高める取り組みについては引き続き展開していきます」(はてな広報)

(J-CASTニュース編集部 谷本陵)

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