大ヒット中のニンテンドースイッチ用ゲームソフト「ポケットモンスター ソード・シールド」(通称ポケモン剣盾)で、プレー中に突然「エラーが発生したので、ソフトが終了しました」とのメッセージが出て強制終了したとの報告が、インターネット上で続出している。真偽のほどは不明だが、エラー発生後、SDカードやスイッチ本体に不具合が起きたという声もある。
何がエラーの原因となっているかは判然とせず、ツイッターなどではプレーヤー間の情報共有やメーカーの原因究明を求める声もある。一方、販売元の任天堂(本社・京都市)は2019年11月22日、J-CASTニュースの取材に「当ソフトによる本体やSDカードに影響を与えるような深刻な不具合は現在のところ確認できておりません」としている。
ダウンロード版・パッケージ版のいずれでも発生か
話題作が混乱に見舞われた。ゲーム「ポケットモンスター」の完全新作として8作目の「剣盾」。2019年11月15日に発売し、21日には初週販売が全世界で600万本を突破したとポケモン(本社・東京都港区)が発表。スイッチのソフトの初週販売本数として史上最速・最多を記録するロケットスタートとなった。だが一方で、プレーヤーからは強制終了エラー発生の報告がツイッターなどで相次いだ。
「『ヘイ、ロトム』のシーンでエラー出た。なんだこれ」
「ポケモンやってたらエラーで落ちて草 レポート書いてないんだけど」
「ポケモン剣盾はエラーゲー ボール投げて失敗したらエラー再起動(頻発しているらしいボールエラー)」
複数のユーザーがエラー表示の画像や動画をアップしている。原因は不明だが、プレー中に画面が突然暗転し、「エラーが発生したので、ソフトが終了しました」などと表示される現象が起きることは共通するとみられる。
ポケモン剣盾はダウンロード(DL)版とパッケージ版の2形態で発売したが、
「ダウンロード版のポケモン剣盾だけじゃなくパッケージ版もエラー起きてます」
「ポケモンエラーになったんだが... パッケージ版でもエラー起きるのかよ、dl版だけじゃないのか」
といった声があり、いずれの形態でも発生し得るようだ。
そのほか、「ポケモン剣盾 プレイ中にエラーによってゲームが強制終了 DLしたソフトも消え再DLを要求されました 加えてそれまで使っていたsdカードはswitch本体により使えない、再フォーマットをしろとの事です」といったSDカードに不具合が起きる現象、さらにスイッチ本体が動作しなくなる現象も、真偽のほどは不明ながら報告されている。一部ファンはこうした不具合情報や、「写真や動画のバックアップをしておこう」といったデータ保全方法、またエラー発生時の対応方法として任天堂窓口に修理を依頼することなどをまとめて投稿し、注意喚起している。
修理依頼は「他のソフトを発売したときと比べて大きな変化ない」
J-CASTニュースは19日、ポケモン剣盾の発売元であるポケモン(企業)、販売元の任天堂、製作元のゲームフリーク(本社・東京都世田谷区)に対し、(1)ポケモン剣盾の強制終了エラーについて、一般消費者から問い合わせが来ているか(2)エラーの原因は何か(3)エラー解消のために何らかの対応をする予定はあるか(4)エラー報告が複数あがっていることを把握しているか――について取材を申し込んだ。
ゲームフリークは同日、権利関係上ポケモンから回答するとした。任天堂は22日、ポケモンと同社の2社からのコメントをまとめる形で回答を寄せた。エラー報告について、
「『ポケットモンスター ソード・シールド』のプレイ中にエラーが発生し、Nintendo Switch本体やSDカードが故障した、といった投稿があることは認識しており、皆様にはご心配をおかけしております」
との認識を示した。
ただ、
「一方、11月22日時点で弊社に修理をご依頼されている方の割合は、他のソフトを発売したときと比べて大きな変化は見られておりません」
としている。また、
「当ソフトによる本体やSDカードに影響を与えるような深刻な不具合は現在のところ確認できておりません。本体の故障に関しては、弊社お問い合わせ窓口で対応しております」
と現状を説明した。