俳優・菅田将暉さんが主演の舞台「カリギュラ」をめぐり、一部客の観劇マナーの悪さを指摘する声がインターネット上で相次いだ。禁止されている客席から写真撮影する、上演中は電源オフにするべき携帯電話の着信音が鳴る、といったことが報告された。
舞台を主催するホリプロは、「マナー順守のお願いを強化するような形などで対応している」ことをJ-CASTニュースの取材に明かす。担当者は「スマートフォンの音が鳴ることは、舞台を楽しみたいお客様にとっても、キャストやスタッフにとっても本意ではありません」としている。
「劇場内は写真撮影禁止ですよ?」
「カリギュラ」はフランスの劇作家アルベール・カミュの戯曲で、「暴君」として知られるローマ帝国3代皇帝のカリギュラ(菅田将暉さん)を題材としている。カリギュラを憎みつつ苦悩も理解する詩人シピオンを高杉真宙さん、カリギュラを最後まで支えるエリコンを谷田歩さんが演じるなど、実力派俳優が集結。演出は日本を代表する演出家・栗山民也氏が担当した。公演は新国立劇場(東京都渋谷区)の中劇場で、2019年11月9日から24日まで行われる。
だが公演開始後、ツイッター上では一部観客のマナーを具体的に指摘するこんな声が相次いだ。
「インスタのストーリーにカリギュラの劇場内の写真(もちろん舞台セットも写ってる)を載せてるひとがいた。昨日は隣の人がスマホならして、この前は前の座席の人達が幕間にずっと自撮りしてた。劇場内は写真撮影禁止ですよ?スマホの電源切るのは当たり前ですよ?」
「一番いいとこでスマホアラーム鳴り響かせた人はスタッフさん演者さんが命削ってやってる芝居に水を差した 下手端席でよく見えたけど後方客席ほぼみんな反射的に音のする方見たよあの瞬間あのクライマックスで あまりのタイミングに菅田くんが可哀想になったよ」
「暗転した時に気持ち座り直した時にたまたま何かが光ってるのが見えてしまってそれがずっと気になって。休憩後その方向見てたらケータイの何かのアプリを起動して服に隠してる人いた。あ、盗聴か...ってなった。とても腹立たしいのと悔しくなった」