違約金を支払う義務を負うのは...
もはや恒例行事ともいえる、これらの「賠償予想記事」だが、いかに人気芸能人とはいえ、おいそれとは払えない額の金額であることは間違いない。果たしてこのような額の賠償請求は本当に行われているのか。そして、芸能人は支払っているのか。
これら、芸能人の賠償問題についてJ-CASTニュース編集部は弁護士の佐藤大和氏に取材を実施した。
まず、沢尻容疑者に今後、NHKから違約金などの請求がなされるか否かについて、佐藤氏は、
「NHKが沢尻エリカ容疑者側に対し、違約金などの賠償を請求することは可能です。通常、ドラマ出演はテレビ局と芸能事務所が契約を結び、その結果として芸能人が出演します。ですので、沢尻容疑者の出演が一般的な方法で契約した結果であるならば、NHKが所属事務所に違約金などを請求することになります」
と説明。続けて、
「その先の対応として、所属事務所が沢尻容疑者に損害賠償請求を行うことも考えられます。なお、NHKは民放と違って受信料で運営されているので、芸能事務所としては他の所属芸能人をノーギャラで出演させて違約金の請求を放棄してもらうというといった対応を取りづらい放送局でもあります。なお、沢尻容疑者と同様にピエール瀧さんや徳井義実さんについても、所属事務所への請求は可能です。また、賠償額が億単位であるとの報道が相次いでいますが、沢尻容疑者はCMを多数抱えていましたので、NHKに対するものも含め、総額が数億円に上る可能性があります」
と解説した。
なお、2017年に未成年との淫行騒動を起こして無期限活動休止中の小出恵介さんについては、2018年6月に、小出さんの個人事務所「夕顔」が東京地裁から特別清算の開始決定を受けた際、所属していたアミューズへの負債総額が5億3305万円だったことが明らかになっている(東京商工リサーチより)。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)