デモが続いている香港で、現地を訪れていたところ逮捕された日本人大学生が、2019年11月19日深夜に釈放された。各メディアが報じた。
報道によれば大学生は、衝突の様子を見に行ったところを逮捕されたという。こうしたことからネット上などでは、大学生に対して「軽率だ」といった批判も少なくない。
「何もしていなかった彼は、本来逮捕される理由はありません」
一方、香港の民主活動家、周庭(アグネス・チョウ)さん(22)は11月20日20時55分ごろ、ツイッターを更新して、日本人学生の逮捕に言及。「なぜ日本人の皆さんが香港警察の暴行よりも、被害者である日本人大学生を批判しているのか理解できません」と批判した。
アグネスさんは、20日14時15分ごろ、ツイッターで学生の釈放を報じる記事を引用。「香港警察に逮捕された日本人大学生が釈放されました。皆さん、この大学生を批判するより、警察の不当逮捕をもっと批判すべきです」と主張した上で、「何もしてなかった人まで殴って逮捕する警察は、もう理性的ではありません。だから、本当に気をつけてください。警察がいる場所は全て危険です」と呼びかけた。
続けて、20日20時53分にもツイートを更新し、「何もしていなかった彼は、本来逮捕される理由はありません。実際、デモのない場所でも、香港警察は暴力や権力を乱用をしますので、現場に行かなくても逮捕されるリスクがあります(編注:原文ママ)」と指摘。続けて、「そのリスクを作ったのは被害者じゃなく暴走した公権力です。警察が正当な理由がなく逮捕することも、私刑で殴ることも、不当な行為です。この責任を取るべきなのは、被害者じゃなく警察と政府です」と訴えた。
(J-CASTニュース編集部 田中美知生)