ヘッドコーチと作戦コーチの違いとは...
また、ヘッドコーチの経験もある橋上氏は、ヘッドコーチと作戦コーチの役割の相違について私見を述べた。
「ヘッドコーチは一年間を戦っていく上で、円滑に組織を運営することが求められます。監督、コーチ、選手らと密にコミュニケーションをとり、それぞれのストレスを取り除いてあげることも仕事のひとつです。作戦コーチは、いわば監督、コーチとスコアラーとの橋渡し役です。スコアラーは資料を作るのが仕事ですから、監督、コーチに直接進言することはありません。この資料をデータ化し、勝つための最善策を進言するのが作戦コーチの仕事になります」
作戦コーチのパイオニアは、2012年に侍ジャパンの作戦コーチに抜擢され日本代表を支えた。橋上氏は「自分がやってきた仕事が一定の評価を受けたようで、とてもうれしかったですね」と振り返った。