ネリはイメージ回復できるのか? リング内外で求められる「クリーンファイト」

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体重超過によって王座はく奪されるも...

   結局、ネリはそのまま王座に君臨し、山中は同級1位にランクされることに。WBCの対応、説明の不透明さも相まって、日本のボクシング関係者からは「甘すぎる」との指摘が相次ぎ、ボクシングファンを巻き込んでの騒動に発展した。そしてリマッチでネリが体重超過によって王座をはく奪された。だが、ネリが2回TKO勝利したため、山中の王座返り咲きはならず、ボクシングファンの間では「ネリ憎し」の感情が広まっていった。

   これまでたびたびメキシコ出身の世界王者が禁止薬物の陽性反応を示すケースがあったが、その多くがおとがめなしに終わっている。今月上旬には、WBC世界スーパーバンタム級王者レイ・バルガス(28)=メキシコ=とWBC世界フライ級1位フリオ・セサール・マルティネス(24)=メキシコ=が、禁止薬物クレンブテロールの陽性反応を示したが、WBCはメキシコで流通する食肉を摂取したことが原因と判断。意図的な摂取ではなかったとして処分を科さなかった。

   WBC王座は、井上尚弥(26)=大橋=が王座統一を目指す過程で避けることのできないもの。王者ノルディ・ウバーリ(33)=フランス=への挑戦権がかかる一戦は、日本での注目度が高く、ネット上では日本のボクシングファンの多くがロドリゲス勝利を支持している。「悪童」、「問題児」など暗いイメージがつきまとうネリだが、これを一新するためにはリングの内外で「クリーンファイト」が求められるだろう。

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