新路線計画で羽田・成田の「住み分け」が見えてきた 「ドル箱」北米路線の引っ越しが意味するもの

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アジア各地を午前中に出発し、夕方に成田で乗り継いで北米に向かう

   JALの赤坂雄二社長は、羽田を「国内線=国際線(内・際)ハブ」と位置づけ、

「首都圏の皆さんの足として、利便性を向上させていきたい。特に、大きな国内線のネットワークを持っているので、それを活用した地域活性化への貢献(に加えて)、インバウンド、国際線から国内線、海外のお客様をどんどん運んでいく」

などと説明。一方の成田は「国際線=国際線(際・際)ハブ」で、

「成田空港は北米と東南アジアのど真ん中にある、非常に地政学的に重要な空港。この地域的な特性をきちんと活用して、米国とアジアをつなぐ中継地としてのハブ機能を強化していきたい」
「ウラジオストク線が代表的だが、新路線を挑戦していく拠点にしていきたい」

などと話した。大貫哲也・国際路線事業本部長は、「夕方発着は成田に残っている」と説明。アジア各地を午前中に出発し、夕方に成田で乗り継いで北米に向かう、という利用を想定しているとみられる。

   全日空(ANA)も、11月19日、国際線の羽田発着便を14便増やすことを発表。日本の航空会社として初めて乗り入れる深?、イスタンブール、ストックホルムの3都市をはじめ、サンフランシスコ、青島、モスクワ、シドニー、ミラノ線を新たに開設。サンノゼ、シアトル、ヒューストン、ワシントン、デリーの5路線は成田から引っ越す。成田から1日2便飛んでいたロサンゼルス便は、成田と羽田で1便ずつになる。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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