日本ラグビーフットボール協会(JRFU)は2019年11月18日、「ラグビーW杯2019日本大会」で日本代表を史上初の「8強」へと導いたジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)の契約更新を書面で発表した。同月16日付で決定したといい、契約期間は2020年1月1日~2023年12月31日まで。これで、ジョセフHCは「W杯2023フランス大会」まで、日本代表の指揮を執ることになった。
「私のキャリアの中で大きな役割を果たしてくれた存在」
ニュージーランド出身のジョセフHCは母国の代表であるオールブラックスでプレー。その後、来日し、日本代表でも活躍した。ジョセフHCは今大会を振り返り、
「はじめに『ラグビーW杯2019日本大会』において、日本代表を応戦してくださった多くのファンの皆さま、そして大会を運営していただいた関係者の皆さまに心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました」
と感謝の言葉を述べた。また契約を更新することを決意したことに対しては、
「日本は、選手として、そして今は、コーチとして私のラグビーキャリアの中で大きな役割を果たしてくれた存在です。ですから、JRFUや日本のファンの皆さまよりご支援いただくということは、HCとして、とても意義のあることですし、深く感謝しています」
と綴った。
「まだまだやらなければならない課題があります」
今回の代表チームは、年間240日にも及ぶ「世界一過酷な合宿」を乗り越えてきた。家族といるより長い時間をかけてコミュニケーションを取ることにより、スローガンとして掲げた「ONE TEAM」を作り上げた。
戦いを終えた選手たちは、口々に「メッチャ、キツかった」、「こんなにつらい合宿は初めて」、「もう1回、やれと言われもできない...」といった主旨の発言をしたと、各メディアが報じている。
そこに来て、ジョセフHCは、
「(8強以上という)先を見据えると、まだまだやらなければならない課題があります。そのためにも、私はもう1度、日本代表と一緒にチャレンジする道を選びました。今まで以上にチームを強化していきたいと思います。次のラグビーW杯に向けての準備は今日から始まっています。2023年に『ONE TEAM』の一員になりたいと思っている若い選手の皆さまも、今から挑戦を始めることが大切です!」
と締めくくった。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)