山口の不安材料は年齢と対応力
今オフ、MLB移籍を目指す選手で唯一の投手である山口の評価はどのようなものになるのか。今シーズンは26試合に登板して15勝4敗。防御率2.91をマークし最多勝、最高勝率、最多奪三振のタイトルを獲得した。菅野智之投手(30)と並ぶ二枚看板としてチームを5年ぶりのリーグ優勝に導き、「プレミア12」では日本代表のエースとして決勝の韓国戦に先発した。
前出の関係者は「実績は申し分ないでしょう。山口の体力があれば、中4日でのローテーションも問題ないと思います。不安材料となるのは32歳の年齢と対応力です。年齢的には今がピークにあり、伸びしろはあまり期待できないでしょう。これまでメジャーに移籍した投手の多くがメジャーの公式球と硬いマウンドに苦労しています。即戦力として期待されるわけですからメジャーのマウンドに慣れるまで、そう多くの時間はかけられないでしょう」と指摘する。
海外FA権を行使した秋山に対して西武は宣言残留を容認しており、複数年の大型契約を用意しているとみられる。広島は菊池がメジャー契約を勝ち取れなかった場合、残留を要請する可能性もあり、秋山、菊池ともに国内残留の可能性を残している。筒香については国内残留の可能性は低いとの見方が強く、山口に関しては不透明だ。今後、4選手の交渉が本格化していき、それぞれの動向に注目が集まる。