巨人の山口俊投手(32)がポスティングシステムを利用してMLBに挑戦することになりそうだ。2019年11月18日、スポーツ各紙が一斉に報じた。巨人は過去、ポスティングシステムによる移籍は認めておらず、MLB移籍を果たした選手は全て海外フリーエージェント(FA)権を行使した。5年ぶりのリーグ優勝の立役者でもある山口に対して球団が「特例」という形で容認を検討するようだ。
「走攻守」三拍子揃う秋山は高評価も
今オフ、ポスティングシステムによるMLB挑戦を表明したのは、DeNA筒香嘉智外野手(27)と広島・菊池涼介内野手(29)の2人。巨人が正式に容認すれば、山口はこの2人に続く3人目の「挑戦者」となる。西武・秋山翔吾外野手(31)は海外FA権を行使してMLB移籍を目指しており、今オフはNPBから4人の選手がMLBを目指すことになりそうだ。
筒香、菊池、秋山の野手陣でみてみると、MLBの評価が高いのは秋山だ。MLB事情に精通する野球関係者は「秋山は走攻守において一定のレベルに達している。メジャーでもある程度は通用すると思います。ただ年俸に関しては西武時代のものとほとんど変わらないか、下がる可能性もあります。その分、獲得する球団にそれほどのリスクはなく、獲得に動きやすいと思います」と説明した。
一方の筒香、菊池はそれぞれ不安材料を抱えている。筒香は「守備」に、菊池は「打力」が不安視されている。筒香に関しては、ブルージェイズ、ホワイトソックス、マリナーズ、マーリンズなど具体的な球団名が挙げられ、今後、獲得に名乗りを上げる球団が出てきそうだ。菊池もまた複数の球団名が挙がっているが、筒香ほどの評価は得られていないようだ。