AKBメンバー、紅白出場に例年と違った感慨 「当たり前じゃない」...ツイートに浮き彫り

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    2019年11月14日に発表されたNHK紅白歌合戦の出場歌手では、乃木坂46をはじめとする「坂道」グループが3組も出場を決める一方で、AKB48も12回目の出場を決めた。

   19年はNGT48をめぐる問題でAKB48グループには社会から厳しい目が向けられ、ファンからは連続出場を危ぶむ声も出ていた。紅白出場を報告するメンバーのツイートも例年とは一変。「泣き顔」の顔文字で出場を喜ぶメンバーが増え、「当たり前に思っていたことは、当たり前じゃない。今の環境に本当に感謝しています」(西川怜さん=16)といった声もあがった。

  • AKB48は12回目のNHK紅白歌合戦出場を決めた(写真は2017年のリハーサル)
    AKB48は12回目のNHK紅白歌合戦出場を決めた(写真は2017年のリハーサル)
  • AKB48は12回目のNHK紅白歌合戦出場を決めた(写真は2017年のリハーサル)

「泣き顔」の絵文字が目立った

    NGT48に所属していた山口真帆さん(24=19年5月卒業)に対する暴行事案が発覚したのが1月9日。運営会社のAKSの対応の問題も加わって、丸1年にわたってこの問題がグループの活動に影を落とした。そういった中でも継続された紅白出場で、メンバーも喜びひとしおのようだ。

    まず、紅白出場に言及したメンバーの数が大幅に増えた。18年も紅白歌合戦の出場者が発表されたのは11月14日。この日のうちにツイッターで言及したAKB48グループメンバーは16人だったが、19年はリツイート(拡散)を含めて50人を超えた。

    内容も変化した。18年は「本当に本当にありがとうございます」といった言葉のあとに、泣き顔の顔文字をつけるメンバーは岡田奈々さん(22)ら3人だったが、19年は約20人が、

「本当に嬉しいです」(HKT48・田中美久さん=18)
「自分が出る出ないとかじゃなくて大好きなグループが選ばれるのは嬉しいよ...」(多田京加さん=20)

といった言葉の後に「泣き顔」を連ねて喜びを表現した。

向井地総監督「連続出場のバトンを私たちの世代でも...」

    19年4月にグループ総監督に就任した向井地美音さん(21)は、18年は感謝の言葉を

「いつも応援してくださる皆さん、支えてくださっている皆さんのおかげです。本当に本当にありがとうございます」

と絵文字付きでツイートしたが、19年は環境の変化を念頭に置いたとみられるメッセージになった。

「先輩たちが繋いでくれた連続出場のバトンを私たちの世代でも受け取ることができて、本当に本当に嬉しいです...ありがとうございます...(;_;) 今年も変わらずこのグループを支えてくださった皆さんに心から感謝の気持ちでいっぱいです」

   向井地さんや前総監督の横山由依さん(26)らグループの主要メンバーは、博多座(福岡市博多区)で「博多座開場20周年記念 AKB48グループ特別公演」に臨んでおり、紅白出場者が発表された11月14日は、公園の前半日程の最終日だった。その際、横山さんがグループメンバーに対して涙ながらに言葉をかける場面があったようだ。HKT48の村川緋杏(びびあん)さん(19)は、その様子を

「これまで48グループは色んなことがあって みんな頑張ってきたからこそ この出場が 私は出れなくてもAKB48の名前があることが嬉しくて何より円陣でゆいはんさん(編注:横山さんのこと)が涙して伝えてくれた言葉が頭をよぎって今も泣きそうです」

とツイートしている。

    18年の紅白歌合戦では、AKB48はタイ・バンコクのBNK48とコラボして「恋するフォーチュンクッキー」を披露。日本側は16人が出演し、そのうちAKB48は8人。残り8人が姉妹グループから出演した。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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