身長196センチの「♪背の高いサンタクロース」が、やって来た――。
いまだ熱狂、冷めやらない「ラグビーW杯2019日本大会」だが、2019年11月14日、その立役者の1人であるトンプソン ルーク選手(LO=ロック)がサンタの衣装で、横浜の「ランドマークプラザ」で行われたクリスマスツリー点灯式に登壇した。
トンプソン選手は、今大会に出場した日本代表の中でも最年長の38歳。ニュージーランド出身だが、現在は日本国籍を取得している。身長196センチ、体重110キロ。LOとは、スクラム2列目(セカンドロー)で、前3人(フロントロー)を押し込む位置。ラインアウトでは、ジャンパーとしても活躍した。ファンの間では「トモ」という愛称で親しまれ、モールやラックへ果敢に突っ込んでいく姿は、多くの観客を魅了した。
トモは「友」のため、再び、立ち上がった
「2015W杯イングランド大会」後、1度は代表引退を表明した。しかし、代表戦を自宅で見ていたトンプソン選手はウズウズしたという。それを見かねた夫人が「あなた、本当は、もっとやりたいんじゃないの?」と声をかけたそうだ。また、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)も、「トモは、今のチームに必要だ」と声をかけたという。
トモは「友」のため、再び、立ち上がった。
そんなトンプソン選手は、今回のW杯を振り返って、
「少し、疲れた(笑)。でも、素晴らしい結果だったし、素晴らしい経験ができた。日本の皆さんの応援も、本当に素晴らしかった。ありがとうございました」
と、何度も「素晴らしい」という言葉を使った。