「実力があってトップにいるのは珠理奈さんとだーすー。それがうちの現状」
―― SKE48というグループについてもうかがいます。先ほど話題になったNHKの「うたコン」のように、地上波の全国放送の番組はファン以外の人にも知ってもらえる貴重なチャンスですが、SKE48としてではなく、AKB48の楽曲メンバーとして出演せざるを得ないことが多いのが実情です。AKB48がテレビ番組に出る際のメンバーは「AKB48メンバー+姉妹グループメンバー」という構成ですが、最近はAKB48メンバーの比率が上がっているように感じます。そういった中で、どうすればSKE48は48グループ内で存在感を増すことができると思いますか。
AKB48のシングルでは、SKE48の須田亜香里さん(28)やHKT48の田中美久さん(18)が、常連に近い存在です。総選挙の結果を反映したシングルでは、大場さん以外にも古畑奈和(なお)さん(23)や惣田紗莉渚(さりな)さん(26)などSKE48から多くの人が参加しますが、それ以外の楽曲では、必ずしもそうではありません。例えば「サステナブル」(19年9月発売)では、SKE48から選ばれたのは松井珠理奈さん(22)と須田さんの2人でした。その上、松井さんが体調不良で休養したため、メディアに登場したSKE48メンバーは須田さんだけだという状態が続きました。
大場: 完全にわたしの個人的な思いですが、どこのグループも実力主義だとは思うんですよ。SKE48は特にそうだし。AKB48も最近そうなってきていると思います。「期待枠」(編注:今後の活躍が期待できる若手が抜擢されることが「期待枠」と呼ばれることがある)もありますが、それはAKB48の期待枠であって、SKE48の期待枠ではありません。その分、AKB48シングルのNMB48とかが入ってるところを(SKE48メンバーが)勝ち取るには実力がないとだめなんです。現状実力があってトップにいるのは珠理奈さんとだーすー(須田さん)。それがうちの現状。博多(HKT48)は田中美久ちゃんっていう若い子が選抜。でもそれは期待とかではなくて、実力で入っている、ただそれだけだと思うんです。