総選挙開催見送りで「ファンの人と会えなかったのは寂しかった」
―― 17年の総選挙の前に「真面目にしっかり向き合う」ことを決めたことが座右の銘につながったとのことですが、何かきっかけはあったのですか。
大場: SKE48が10周年を迎える年で、明るく頑張っていこうという年でもあったので、周りを気にしていても仕方ないと思って、今自分がいる場所、見える景色を信じて本気でやるしかないと思ったのがきっかけですね。
―― 17年に沖縄で行われた総選挙では、悔しい思いをしたわけですが、18年にSKE48の拠点でもある名古屋で行われた総選挙では、初の選抜入りを果たして活躍の幅も広がりました。19年は初めて開催が見送られましたが、そのことで活動はどのように変わりましたか?
大場: ちょっと寂しかったですね。毎年(開票イベントがある)6月のためにファンの人も私たちも、とにかくお互いに気持ちを一緒に合わせて、それこそ本気で戦ってきました。それがなくなってしまってちょっと距離が開いてしまった、なかなか会えなくなってしまったという感覚でした。
―― 確かにイベントが減るとファンとの触れ合いは減りますね。数少ない機会が握手会でしょうか。
大場:その握手会も、ゴールデンウィークから無くなっちゃったんですよ。選挙シングルっていうものが無くなったので(編注:例年は総選挙の投票券と握手券が封入されたAKB48のシングルが5~6月に発売されるが、19年は発売されなかった)。ファンのみなさんと会えなかったのは寂しかったですね。
―― そう考えると、来年は総選挙は復活してほしいですか?
大場: えー、どうなんですかね。でも、10回やったという意味では、確かに一定の役割は終えたのかなと私は思います。私も今年でデビュー10年なので、10年続けるのは本当に色々と大変なことが沢山あっただろうと思うので、そういう意味では、素直に「お疲れ様」とも言えます。ただ、本当に総選挙で人生が変わる子もいるし、私もそうだったので、「あってほしいな」という気持ちもあります。
―― 「人の本気を笑わない」という大場さんの言葉を聞いて刺激を受けた後輩メンバーもいました。
大場: ですよね。私は総選挙でステップアップできましたが、「じゃあ来年」と意気込んでいた子たちのことを考えると、あってほしいなと思いますね。