紅白歌合戦CPが語った「LiSA初出場」の理由 「アニソンの枠を超えるほどの...」

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   2019年12月31日放送の第70回NHK紅白歌合戦の出演者が11月14日に発表され、アニメソング歌手のLiSAさんの初出場が決まった。

   LiSAさんの選出を受け、ツイッターではアニメファンや声優・アニソンアーティストたちが喜ぶツイートを投稿し、トレンド上位に入るほど注目が集まっている。

  • 出場会見でのLisaさん(11月14日撮影)
    出場会見でのLisaさん(11月14日撮影)
  • 出場会見でのLisaさん(11月14日撮影)

曲は「鬼滅の刃」か「SAO」かで注目

   LiSAさんは2010年にメジャーデビュー、以後、アニメ「ソードアート・オンライン」(SAO)シリーズ主題歌の「crossing field」「Catch the Moment」「unlasting」、アニメ「鬼滅の刃」主題歌「紅蓮華(ぐれんげ)」など多くのアニメソングを歌唱してきた人気アニソンシンガーだ。

   選出理由について、紅白の加藤英明チーフプロデューサー(CP)は「アニソンの枠を超えるほどのご活躍をされているソロアーティストだなと」評価し、19年4月から5月にかけて、アニソン歌手として初めて「2週連続で」オリコンの週間ダウンロードランキングで1位を記録した「紅蓮華」のヒットなどを理由に挙げた。選出を知ったファンからも、

「紅蓮華ですよね?鬼滅の刃バチバチヒットしてますもんねそうですよね?」
「進撃の巨人のときみたいに鬼滅の刃を全面に出す演出でお願いします」
「やっぱり今年出た曲となるとSAOの曲か鬼滅だよね」

など、SAOや鬼滅の刃の楽曲を期待するツイートが多い。

   また、アニソンアーティストや声優の選出についても加藤CPは「アニメやゲーム発の音楽は、ここ10年ほど幅広いシェアを誇っているのは間違いないと思いますし、そういった音楽に親しんでいる普段テレビを見ない視聴者にも紅白を見てほしい」と注目して選んでいることを話し、発表直後のネットの反応にも驚いていた。

   LiSAさんらアニメ・ゲームで活躍するアーティストの紅白選出も、近年NHKがアニメ・ゲームコンテンツのファンを取り込み、音楽シーンの一つとして評価してきた一環といえるだろう。その歴史を振り返ってみたい。

10年間の「アニソン枠」を振り返る

   初めて本職の声優アーティストとして紅白歌合戦に選出されたのは、2009年(第60回)の水樹奈々さんだ。水樹さんは第60回から2012年の第63回まで単独4回連続で出場する。水樹さんは、続く2013年、14年(第64・65回)にもT.M.Revolutionと共にスペシャルメドレーを披露している。

   2013年(第64回)ではクリエイターのRevoさん主宰の音楽ユニットLinked Horizonが白組から初出場し、アニメ「進撃の巨人」の主題歌の「紅蓮の弓矢」を紅白スペシャルバージョンとして歌唱した。

   2015年(第66回)には当時社会現象にまでなったアイドルコンテンツ「ラブライブ!」のアイドルユニット「μ's(ミューズ)」の声優8人が「μ's」として出場、アニメの第2期主題歌「それは僕たちの奇跡」を歌い上げ、16年3月31日・4月1日のファイナルライブへ助走をつけた形になった。

   アニメ映画「君の名は。」が大ヒットを記録した2016年(第67回)は、同作の主題歌「前前前世」を歌うRADWIMPSが白組で初出場を果たして「前前前世」を歌唱する。2017年(第68回)は声優・アニソンアーティストの選出はいったん途絶えるが、2018年(第69回)は紅組・白組ではない企画枠として「ラブライブ」シリーズの「ラブライブ!サンシャイン」出演声優のユニット「Aqours(アクア)」と、ゲーム「刀剣乱舞」を舞台で演じる俳優陣「刀剣男士」が出場しパフォーマンスを披露した。特に刀剣男士はミュージカルの楽曲を歌うだけでなく、DA PAMPや山内恵介さん、北島三郎さんのステージにも出演し、舞台スキルの高さを見せた。

   この10年ほど、男女さまざまなアーティストが二次元コンテンツの中の楽曲を紅白で印象づけてきた。大晦日のLiSAさんのパフォーマンスにも注目だ。

(J-CASTニュース編集部 大宮 高史)

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