組み体操「人間起こし」、3年で事故145件 識者警鐘...このままでは「重大傷害事故が必ず起こる」

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くも膜下出血のリスクも

   西山名誉教授は取材に、人間起こしが行われる背景を「ピラミッドやタワーの段数規制があったり、廃止になったりで、それに代わるものとして取りあげられてきた」と説明する。

   東京都品川区の教委は以前、J-CASTニュースの取材に、人間起こしの意義を「心理学の技法なので、相手を信頼したり集団の人間関係を作り上げたりするのに役立つ。人間関係を高めようとの狙いで取り組む学校が多いと思う」と話していた。<参考:ピラミッド自粛で人気?組み体操「人間起こし」の危険性 重傷事故も...保護者「やめてほしい」>

   西山名誉教授は人間起こしの危険性を次のように話す。「受け止めに失敗すると、頭部から落下する危険性がある。頸椎損傷、くも膜下出血、脳損傷のリスクが考えられ、後遺症が残る可能性がある。土台は、児童生徒が密集しているので、足指の骨折などがある。上と土台の頭がぶつかり、ともに頭部打撲というケースもある」

   その上で、「危険だという事を訴え続けないと、人間起こしの事故件数は増え、重度障害事故が必ず起こります」と懸念する。

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