アイドルは何を持ち帰っても「武器」になる 「地獄少女」出演のSKE48大場美奈インタビュー

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CGで再現した「地獄」での演技には苦戦

―― この作品では大場さんの様々な感情表現が見られるということだと思いますが、演じるにあたって苦労したことはありますか?

大場: 今の自分にとっての「絶望」と、御厨早苗にとっての「絶望」は全くレベルが違う話なので、それを今までの体験を生かして演じられるものではありませんでした。自分と御厨早苗の職業は同じなので、「自分がもしそうなってしまったら」という想像で演じました。元々自分は明るくてテンションが高い性格ではなく、撮影前に自分の世界に入り込んで、自分の中で御厨早苗にとっての「絶望」を想像したりしていました。「自分が思っているより辛いことなんだろうな」とは何となく分かっていたので、自分がいま「体感的にこれくらいの辛さなんだろう」というレベルを上回った辛さを表現できたらと思って演じました。

―― 特に難しかった場面があったら教えてください。

大場: 「地獄通信」にアクセスして閻魔あいに出会い、「自分がもし地獄に行ったらこうなる」という様子を体験する場面です。地獄っていうのは現実世界にないのでCGで再現なのですが、その撮影が一番難しかったですね。行ったことも見たこともないですし、体験したこともない。多分、白石監督の頭の中にしかその世界観がなくて。アニメは昔から見ていたから分かりますが、人間が実際に地獄に入っていくというのがなかなか難しくて...。地獄っていうのは生きていること以上に苦しいことばかりなんですよ、表現することが。地獄で起きていることは、ただの人間の「苦しい」とは異質なものですし、CGなので、自分できちんと想像していかないといけない。すごく新しい体験をさせてもらったと思います。白石監督はこの世界観へのこだわりが一番熱く、そこに関してはすごく大変でした。

―― 特に印象深かった場面や、「ここは注目してほしい」といった場面はありますか?

大場: 決意を固めて藁人形の赤い紐を解くシーンは、私の撮影で最後のシーンだったんです。すごく自分もいい意味で御厨早苗に入り切ったというか、いろんなものを経て御厨早苗になりました。あそこで自分の人生が変わってしまう訳なので、すごく特別な気持ちでしたね。
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