声優・アーティストのMachicoさんが、2年6か月ぶり、5枚目のアルバム「マチビトサガシ」を2019年11月13日にリリースした。
発売開始当日の13日には東京・池袋のサンシャインシティ噴水広場でリリースイベントが開催され、アルバムにまつわるトークとミニライブが行われた。
「この衣装を着た時は『趣味きたー!』って」
声優として「アイドルマスター ミリオンライブ!」伊吹翼役などを務めるほか、歌手としてもアニメ「この素晴らしい世界に祝福を!」シリーズの主題歌などを担当してきたMachicoさんは、CDジャケットと同じ黒のシルクハットとフリルのついた黒いジャケット、腰の黒く長いフリルが印象的な衣装で登場。ジャケット写真はこのゴシックな衣装とピンクのドレスを着た姿が映っており、「騎士と姫」がコンセプトとなっている。「騎士Machicoでやってきました」というMachicoさんは、
「ゴシックロリータとかパンクロックのファッションが好きなので、この衣装を着た時は『趣味きたー!』って」
と喜びをあらわにし、「10代の時は(こういう)シルクハットとかも持っていた」と告白した。
声優としてのMachicoと、アーティストとしてのMachicoの両方の色を出せる一枚にしようと思って」アルバムを制作したというMachicoさん。本作のコンセプトは「RPG」で、さわやか・ダーク・ロック・キュート系など様々なカラーの楽曲を、ゲームの中で冒険をしていくイメージで詰め込んだという。そして
「1曲1曲が、皆さんにとっての(運命を導く)待ち人のような存在になればいいなという気持ちを込めてタイトルを付けさせていただきました」
と語った。
アルバムのリード曲「Everlasting Glory」について聞かれると、今までは爽やかなアニメ主題歌を歌うことが多かったというMachicoさんは、
「クールで、今までにない感じも出せたし、アニソンの熱い歌より、洋楽やポップス寄りで命を削るような楽曲なので、当日までずっとドキドキして、不安になりながらレコーディングに行ったのを覚えています」
と、緊張の中で収録した新境地の一曲だったことを語った。
クールに歌うも「あ~緊張した~」
トークの後のミニライブでは「1ミリSymphony」「コレカラ」「Everlasting Glory」「ピンクトルマリン」の4曲が披露された。
伸びやかなボーカルとファンのクラップ・コールで盛り上がる前半2曲に続いて、R&B風の「Everlasting Glory」をクールな表情で力強く歌い上げ、トークで話した通りの魂のこもった歌唱に観客は聞き入った。それでも歌い終わると、「あ~緊張した~」と笑いながらしゃがみこんでしまうギャップで、会場は笑いに包まれる。
そしてポップなサウンドがキャッチーな「ピンクトルマリン」では軽快なステップを踊りつつ、キュートな歌いぶりと天真爛漫な表情を絶やさず、噴水広場を大いに沸かせた。最後にはMachicoさんが「せーの!」と呼びかけると観客が「さらばだー!」と答える恒例の挨拶でミニライブを終えた。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)