「桜を見る会」民主党政権ではどうだった? 国民・玉木氏が明かす「推薦」の実情

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   安倍晋三首相の後援会メンバーが多数招待されたとして問題化している首相主催の「桜を見る会」は、民主党政権でも1回だけ行われていた。

   民主党の後身にあたる国民民主党の玉木雄一郎代表は2019年11月13日の会見で、当時は議員1人あたり4人の推薦枠が割り当てられていたことを明らかにした。ただ、推薦依頼文書には名簿公開の可能性について「お含み置きください」と注意書きもあり、情報公開が前提になっていたとも説明した。今回の事案では、内閣府は参加者名簿をすでに廃棄したと主張しているが、玉木氏は「公開しないということはあり得ないと思う」と主張した。

  • 記者会見する国民民主党の玉木雄一郎代表
    記者会見する国民民主党の玉木雄一郎代表
  • 記者会見する国民民主党の玉木雄一郎代表

「国民から疑惑を持たれないよう、十分配慮して」と注意書き

   民主党政権は09年9月から12年12月まで続いたが、11年は東日本大震災、12年は北朝鮮のミサイルの影響で「桜を見る会」は中止に。10年の鳩山政権時に1回だけ行われた。玉木氏は09年初当選で、当時は1年生議員。当時のことを

「各議員4人の推薦枠があって『各議員も紹介してくれ』とのことで、私自身もお世話になった方々を連れていったという記憶がある。ただ、当時から『どういう基準で選ばれているのかな』というのは、率直に思った」

などとふり返った上で、推薦依頼文書の内容を紹介した。内閣官房、内閣府から受け取った文書には

「招待者の推薦名簿をご提出(電子データで)お願いします」
「情報公開請求によって招待者名簿については、氏名など特定の個人を識別できるものをのぞき、一部公開した例があり(平成15年)、今後は氏名や役職を含めて名簿全体を公開するということも考えられますので、その旨、お含み置きください」

と書かれており、玉木氏曰く「公開することを前提に推薦人の名簿を民主党政権の時は求めていた」。これに加えて、民主党から各議員に出された文書では、

「勲章や褒賞を受賞された者及び、省庁の表彰を受賞された者よりも民間人を優先させてください。推薦分野も偏らないように幅広く選考し、さらに原則として同一人が連続して招待を受けることがないように配慮してください。そして国民から疑惑を持たれないよう、十分配慮して選考してください」

と注意を呼びかけていたという。

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