プロ野球・巨人や米大リーグ・レッドソックスなどで投手として活躍した上原浩治氏(44)が2019年11月12日、東京都内で行われた「ウブロ×プレミア12 チャリティーイベント」に出演し、原辰徳監督が提言した「セ・リーグへのDH制導入」について、「まあ反対ではないです、僕個人は」と見解を示した。ただ「難しい問題だと思う」とも付け加えている。
同イベントでは、ヤクルトや巨人で内野手として活躍したタレントの長嶋一茂氏(53)が共演。「原監督の提言」であることを理由に「100%支持です」と述べた。
「今までそうやってきて、良い勝負をずっと続けているわけですから」
今季の日本シリーズをソフトバンク相手に0勝4敗で終えた巨人。シリーズ後に原監督は「(パ・リーグに)DH制で相当差をつけられている」とし、セ・リーグも「DH制を使うべき」と提言した。これを機に、パのみ導入されている同制度をめぐり議論が広がっている。
第1次原監督時代に巨人に在籍し、02年に日本シリーズ優勝を経験している上原氏は、12日のイベントで、原監督の提言したセ・リーグへのDH制導入について意見を聞かれると、「反対ではない」として次のように見解を述べている。
「まあ反対ではないです、僕個人は。でも、今までそう(DH制なしで)やってきて、良い勝負をずっと続けているわけですから、それ(DH制の有無)だけが(4連敗の)原因とは思わないですし。うん、難しい問題だと思います」
一方、長嶋一茂氏は「原監督の提言ですよね。100%支持です」と即答。理由は「原監督が好きだから。お世話になってるし。それ以外にないよ、理由は」とした。DH制そのものについて意見を尋ねられると、「原監督が提言したことに対して、俺は支持すると言ってる。DHがどうのこうのというのは、グラウンドレベルで、現場レベルで話を聞くとか(する必要がある)」とするにとどめた。
その上で、
「ジャイアンツも、日本シリーズ出るの5年ぶりでしょ? すごいじゃないですか、監督として。名監督の域じゃないですか。尊敬してますし、応援してます」
と「原監督支持」を改めて表明した。昨オフに3度目の巨人監督に就任した原監督は今季、第2次監督時代の14年以来5年ぶりに、チームをリーグ優勝に導いている。
セ・リーグは11日に理事会を開いたが、複数報道によるとDH制導入については議題に上がらず、議論を見送った。
「ウブロ×プレミア12 チャリティーイベント」は、台風15号・19号で甚大な被害を受けた千葉県内の野球場の復興支援イベント。子どもたちと上原氏・長嶋氏がアクティビティに挑戦した結果、180万円をNPO法人千葉県少年野球連盟に寄付することが決まった。