強肩に甘いマスク、出場機会を求めるならば...
一方の小林に関しても巨人は複数年契約を視野に入れている模様だ。今シーズンはFAで西武から移籍した炭谷銀仁朗捕手(32)、大城卓三捕手(26)と捕手3人制のもと92試合に出場。炭谷、大城と正捕手争いをし、出場試合は減少したものの課題の打撃は打率.244をマークした。原辰徳監督(61)は「ジャイアンツに必要な選手」と信頼を寄せるが、年俸は6000万円(金額は推定)とチーム内においては決して高額ではなく、球団は大幅な年俸アップに加えた複数年契約を提示するとみられる。
2013年にドラフト1位で入団し、エース菅野智之投手(30)から全幅の信頼を寄せられ、16年から3年連続で100試合以上に出場した。強肩に加え甘いマスクで女性人気はリーグトップクラス。セ・パ両リーグを通じて捕手の補強が課題となる球団は多く、小林がFA権を取得すれば複数の球団が興味を示すことは必至。小林の引き留め交渉が、巨人フロントの重要事項となるだろう。
今年はソフトバンク福田秀平外野手(30)、ロッテ鈴木大地内野手(30)、楽天・美馬学投手(33)の3人が国内FA権を行使し、現在、他球団と交渉の真っただ中にいる。また、西武・秋山翔吾外野手(31)が海外FA権を行使してMLB挑戦を表明。今年の国内FA市場は昨年に比べて小粒とされるが、来シーズン、山田、小林がFA権を行使すれば注目度は大きくアップするだろう。契約更改の席で球団はいかなる条件を提示するのか。目が離せない。