浜崎あゆみが「20年前のアルバム」再発売 その心情を「1999年のインタビュー」から読む

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なぜ今、浜崎さんはアニヴァーサリー・エディションを発売するのか?

   そんな思いが詰まった「LOVEppears」だが、発売日となった11月10日は大みそかまで2カ月弱。1999年が押し迫ってきた時期だ。2019年8月1日に発売された浜崎さんの自伝とも言える小説「M 愛すべき人がいて」(幻冬舎・小松成美著)では、「秋が深まっても、マサは部屋に戻ってこなかった」という、浜崎さんと松浦勝人・エイベックス会長(当時は専務)が別れに至ったことを暗示する一節があるが、この記述が正しいとするなら、「LOVEppears」は正しく、浜崎さんと松浦会長が別れに至った頃に発売されたということになる。

   同一節が掲載されているページの少し前には「LOVEppears」に収録されている「appears」の歌詞が掲載されているが、同曲が浜崎さんと松浦会長の関係が予断を許さない状況になり始めていることを歌ったものだとファンの間で解釈されていることを考えると、時期的に見て、浜崎さんが歌詞に書いた思いそのものを抱きながら「LOVEppears」のレコーディングを行っていたことになる。

   翻って、浜崎さんの朝日新聞のインタビューを再度見てみると、「静かに泣き、――」の部分があることに気付く。「appears」をはじめとする楽曲が収録された「LOVEppears」が、浜崎さんの率直な感情を表わしているとするなら、同アルバムはまさに浜崎さんの人生そのものがリアルタイムで描かれており、かつ同時進行で発売された作品ということになるだろう。その作品を20年後の同日に発売するということは、浜崎さんが当時抱いていた思いを今も忘れずにいることを世の中に示そうとしているのではないだろうか。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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