「紅茶がインフル予防」に識者から懐疑論 感染力「99.9%無力化」喧伝も...「立証されてない」

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大手メーカーも調査結果を発表するが...

   日本紅茶協会に見解を求めたが、回答はなかった。なお、ポスターの右下にはかろうじて読める大きさで「※紅茶の飲用で、インフルエンザ感染への予防や治療の効果があるわけではありません」と但し書きしている。

   同様のデータは、「日東紅茶」ブランドで知られる「三井農林」(東京都港区)も発表している。

   同社は18年10月、「インフルエンザウイルス対策には紅茶!」と題したリリースを配信。試験管やマウスを使った実験結果などを紹介した上で、紅茶の飲用や「紅茶うがい」を勧める。

   ワクチン接種をしていない自社社員369人を対象にしたアンケート調査では、「紅茶の飲用頻度が高い人ほど、インフルエンザの発病率が低くなる傾向が見られました」と結論づけるが、発病の有無は自己申告。自覚症状のみの人も「発病」扱いだ。

   三井農林の担当者は取材に、調査結果は紅茶のプロモーションの一環で公開したという。

   「紅茶で(インフルエンザに感染した人が)治るとか、予防できると言うつもりはなかった」とするが、誤解を招いたとして、「今後は反省を生かしたような発信をしていきたい」と話した。

(J-CASTニュース編集部 谷本陵)

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