2019年11月2日に韓国のSEVOL OGN e-STADIUMでモバイルゲーム『クラッシュ・ロワイヤル(以下、クラロワ)』公式eスポーツリーグ、「クラロワリーグ アジア2019」の決勝戦が開催された。
日本から出場したFAV gaming(以下、FAV)は韓国のOGN ENTUS(以下、OGN)に1-3で敗れ準優勝に終わった。優勝したOGNは賞金5万ドル(約550万円)、FAVは賞金3万ドル(約330万円)を手にした。
FAVの戦術研究してきたOGN
『クラロワ』はモバイルゲーム開発会社Supercellが2016年3月にリリースした、自分のタワーを守りつつ相手のタワーを倒せば勝ちというiOS・Android用のオンラインストラテジーゲームで、一昨年に開催された世界一決定戦には世界187国から2700万人以上が参加したほどの人気タイトルだ。
この日の試合は最大5SETでSET1は2VS2、SET2~4は1VS1、SET5はKOHと呼ばれる1VS1の勝ち抜き戦を戦い、3SETを先取したチームの勝利という形式で行われた。
SET1はFAVはけんつめしときたっしゃん、OGNはOne crownとThunderが登場した。FAVは2VS2を得意としておりここで勝っておきたいところだったが、OGNはFAVの戦術を研究し尽くしており、ことごとく先手を奪われ動きを封じられる形で敗北を喫してしまう。
SET2にはFAVからはジャック、OGNからはTNTが参戦。ここで取り返したいJACKだったが、TNTの入念に練られた対策の前に健闘空しく敗北し、早くも0-2とされてしまう。
SET3制して巻き返すが...
ストレート負けの恐れが出てきたSET3、ここで登場したFAVのだにがOGNのDandelionから勝利を挙げ、かろうじて1-2とした。
しかし反撃もここまで。SET4ではジャックが再びTNTに惜敗して1-3となり、FAVは準優勝に終わった。
試合終了後にインタビューに応じた監督のおこめちんは「うちのチームもきちんと準備していたんですが、相手のチームが一枚上手だったという印象を受けた」と、試合前の準備が勝敗を分けたと語った。
決勝に進出した両チームは12月に開催される世界大会に出場し、「クラロワリーグ チャイナ」「クラロワリーグ ウエスト」の代表チームと戦い世界一を決定する。
(eスポーツライター 早川清一朗)