MLB・シカゴカブス所属のダルビッシュ有選手が、YouTube上に投稿した動画内容を一部メディアが記事にしたことをめぐり、ダルビッシュ選手本人が削除を求めた。
動画が公開されたのは、2019年11月7日(以下、日本時間)。翌8日に一部スポーツ紙がウェブサイト上で記事を配信したが、本人は、「動画の中身ほとんど書いてたらあかんやろ。余裕で営業妨害」などと苦言を呈し、「記事削除してください」と求めた。
「動画の中身ほとんど書いてたらあかんやろ」
発端となった動画のタイトルは、「喫煙事件の真相 ~高校野球編~ ダルビッシュ有」。ダルビッシュ選手は動画で高校時代、週刊誌に喫煙している際の写真を掲載されたことなどを語った。
サンケイスポーツの記事などを掲載する「SANSPO.COM」では、8日10時21分、「ダルビッシュ、東北高校時代の"喫煙事件"の真相を告白」と題した記事が掲載された。ダルビッシュ選手による話の内容など、動画の中身が詳細に記されている。
ダルビッシュ選手は10時44分、当該記事を引用して、「動画の中身ほとんど書いてたらあかんやろ。余裕で営業妨害」と指摘。10時50分には続けて、「もし自分がメディアの有料記事晒してたらあかんのと一緒でメディアも自分の動画内容晒すのはあかんやろ。自分は収入気にしてないけど、こんなんまかり通ってたらYouTube成り立たん。Twitterの発言取り上げるのとは訳が違うことぐらいわかれよ」と強く批判し、10時52分にツイッターで「この記事削除してください」と求めた。
J-CASTニュース編集部では、8日昼ごろまでに当該記事がウェブサイト上で見られなくなっているのを確認した。また、記事を告知するツイートも公式アカウントから削除された。それを受けて、サンケイスポーツを発行する産経新聞の広報部に書面で取材を申し込んだ。記事を削除したかどうか、消した経緯などを問いあわせたが、同社広報部長は8日、
「記事は、産経デジタルが運営するウェブサイト『SANSPO.COM』にのみ掲載されたものですが、編集に関する質問にはお答えしておりません」
と答えるに留めた。