森田健作知事、台風翌日の「私的視察」を釈明 公用車で自宅へ...会見後も「疑問」相次ぐ

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「問題ないというかね、それは...あの...」

   まず(1)については、被害が大きかった県南部の情報は入ってきていたが、県東部は「どうなんだ」と気になった。場所選定には「時間的制約」も考慮に入れた。「私的に」としたのは、公的な視察と位置付けると、対応にあたって忙しい現地の自治体関係者の時間を取り、迷惑をかけかねないからだ。

    また、東日本大震災(2011年)の際に、私有車で被災地を私的に視察し、とても参考になったという経験があり、これも背景にあるとも説明した。

   次に(2)については、普段から「公私の別」をつけており、今回は「私的な」視察のため、私有車を手配しようと思ったが、連絡を取ると、

「(自分の車が)出払っていると。『どこに来れる?』と言ったら、芝山の自宅なら、その時間なら入れそうだと返事があった。じゃあ公用車で自宅行くから、そこで(車を)チェンジしようじゃないか」

という流れになった。

   さらに(3)では、

   「(以前に質問に答えた際には)『なぜ自宅に帰ったのか』という質問はなかったと記憶している」。行き先の誤記については、事務方が説明をして、事務方のミスだと謝罪した。

そして(4)への答えは、

「いや、私...あの...私...問題ないというかね、それは...あの...そうですね...このように、こういう風にやるのも、前にこういうこと(編注:東日本大震災の時の私的視察)やって有意義だったと。(聴き取り不能)やれば、(というのが)私の考え」

   といった調子だった。

    納得していなさそうな記者も少なくなかったが、会見は約42分で終了した。

   J-CASTニュースが11月8日に千葉県秘書課に確認したところ、当該9月10日には、知事が県庁を(15時前に)出たあと、公務は入っておらず、県庁へも当日は戻ってこなかった。知事は、千葉市内の公舎に私有車で直帰したという。

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